中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

めぐる季節

2013-11-19 10:55:58 | 雑記
 ずいぶん寒くなりましたね。ついこの間まで猛暑に苦しんでいたのに、休憩のタバコで外に出るのに上着が必要な季節になりました。


 さて、今日は朝イチで歯医者へ。三ヶ月に一度のメンテナンスでした。手帳を見るまで、すっかり忘れておりました。何しろこの予約を入れたのは炎暑厳しい八月。ハンフリー・ボガードでなくても「そんな昔のことは忘れたぜ」と言いたい。

 しかし同時に、「えっ、また歯医者?本当にもう三ヶ月も経ったっけ?」と手帳のページを繰って、「ちっ・・・本当だ」。


 時は確実に積み重なる・・・歯石のように。

 
 私の担当の歯科衛生士のお姉さんは、「理知的な職人」タイプで、無駄な笑顔なく、淡々と執拗に歯石を除去していきます。手順その他も三ヶ月前と完全に一緒。そして終わった後に、
「右上の奥歯にブラシが当たりにくいようですね~。逆に口を閉じ気味にして磨くようにして下さい。」
と、おっしゃいます。このセリフも三ヶ月前とまったく同じで、しかも数年間続いていますが、いつも初めてのような口調で言ってくれる。実は、とってもあたたかい気遣いのできるお姉さんなのです。

 学習できず、本当に申し訳ない。「これからはお姉さんの言いつけに従って生きてゆこう」と固く決心して診察室を出る。


 ・・・帰り道にふと、こんなことが三ヶ月前にもあったような気がするのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする