島第1原発事故はチェルノブイリ級、日本政府のいう事を信じてはいけない 第14回
3)チェルノブイリから学ぶこと、そしてこれから (1)
福島第1原発事故が、1986年4月26日1時23分にソビエト連邦(現:ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子力事故に規模が比定されるようになった。チェルノブイリ原発事故の規模は後に決められた国際原子力事象評価尺度 (INES) において最悪のレベル7(深刻な事故)に分類される事故である。福島第1原発事故も4月15日にレベル7の事故とされた。放出された放射線量は福島原発の場合、チェルノブイリ事故の1/7程度であったとされている。しかし御用学者がいうようにだから大丈夫なのではなく、どちらもすごい事故だったというべきである。京大原子炉実験室の小出裕章氏によると、チェルノブイリ事故はセシウム換算で広島型原爆800個分、福島第1原発事故で100個分以上という計算になるのだから、被害規模は似たりよったりと理解すべきである。4月15日に、原発御用学者の1人である長瀧重信長崎大学教授(元放射線健康影響研究所理事長)と佐々木康人アイソトープ協会常務理事(前放射線医学総合研究所理事長)の二人が「首相ホームページ」に、チェルノブイリ事故と比較して福島第1原発事故は心配するほどではないという見解を発表した。「チェルノブイリ事故に関するWHO、IAEAなどの国際機関のまとめによると、①死亡者は47名、放射線被爆と死亡の因果関係は無い、急性放射線障害者は134名で福島原発事故では急性放射線障害はない。②チェルノブイリ事故では24万人の被爆量は平均100ミリシーベルト、27万人は50ミリシーベルト以上、500万人は10-20ミリシーベルトで健康被害はなかった。福島原発事故では該当する被爆者は無い。③子供の甲状腺がんは無制限に牛乳を飲んだせいで、6000人が手術を受け17人が死亡した。福島原発事故では牛乳の暫定基準を300ベクレル/kgを守っているので問題ない。」という恐ろしいまでの事実歪曲と無責任な放言に満ちている。
(つづく)
3)チェルノブイリから学ぶこと、そしてこれから (1)
福島第1原発事故が、1986年4月26日1時23分にソビエト連邦(現:ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子力事故に規模が比定されるようになった。チェルノブイリ原発事故の規模は後に決められた国際原子力事象評価尺度 (INES) において最悪のレベル7(深刻な事故)に分類される事故である。福島第1原発事故も4月15日にレベル7の事故とされた。放出された放射線量は福島原発の場合、チェルノブイリ事故の1/7程度であったとされている。しかし御用学者がいうようにだから大丈夫なのではなく、どちらもすごい事故だったというべきである。京大原子炉実験室の小出裕章氏によると、チェルノブイリ事故はセシウム換算で広島型原爆800個分、福島第1原発事故で100個分以上という計算になるのだから、被害規模は似たりよったりと理解すべきである。4月15日に、原発御用学者の1人である長瀧重信長崎大学教授(元放射線健康影響研究所理事長)と佐々木康人アイソトープ協会常務理事(前放射線医学総合研究所理事長)の二人が「首相ホームページ」に、チェルノブイリ事故と比較して福島第1原発事故は心配するほどではないという見解を発表した。「チェルノブイリ事故に関するWHO、IAEAなどの国際機関のまとめによると、①死亡者は47名、放射線被爆と死亡の因果関係は無い、急性放射線障害者は134名で福島原発事故では急性放射線障害はない。②チェルノブイリ事故では24万人の被爆量は平均100ミリシーベルト、27万人は50ミリシーベルト以上、500万人は10-20ミリシーベルトで健康被害はなかった。福島原発事故では該当する被爆者は無い。③子供の甲状腺がんは無制限に牛乳を飲んだせいで、6000人が手術を受け17人が死亡した。福島原発事故では牛乳の暫定基準を300ベクレル/kgを守っているので問題ない。」という恐ろしいまでの事実歪曲と無責任な放言に満ちている。
(つづく)