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米と温泉がひきつけるミラノ

2014-04-13 23:16:02 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」イタリア北部、イタリア第二の都市ミラノは、ACミランやインテルのサッカーの拠点ばかりではなくミラノ・コレクションなどファッションでも知られている。
500年の歳月を費やし建設された壮麗なゴシック様式のドゥオーモ、またルネッサンスにマルチな才能を如何なく発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチが17年間いた。
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会は、やはりルネサンス期に活躍した建築家ドナト・ブラマンテの工夫によって、祭壇を実際の奥行き97センチメートルが数メートルあるように見せるだまし絵が特徴的。

2015年、食文化をテーマの一つにしたエクスポが開催されるミラノのグルメ。
「スポンティーニ」は、ミラノ風ピザの店でトマトとモッツァレッラチーズにふわふわのカリカリの生地が食べ応えのある”マルゲリータ”が人気だ。
「トラットリア・カーザ・フォンターナ」は、米作りが盛んなイタリア北部ならではのリゾット専門店。
イタリア米は、煮崩れしにくい特徴がある。
ハーブを使った”ルリシチャとベーコンのリゾット”、”赤カブとゴルゴンゾーラのリゾット”、サフランで色と香りを付け鉋屑のように削ったラスパドゥーラ・チーズをたっぷりとのせて焼いた”ミラノ風焼きリゾット”など、素材と彩り豊かなメニューを取り揃える。
「ロ・ストゥラプンティーノ」は、内陸にあるミラノでも新鮮なシーフードを味わえる。
”シーフードのカルトッチョ”は、本来ならば紙を使うところシーフードをたっぷり使ったパスタを入れた器にピザ生地で蓋をして焼き上げる。
あとスウィーツでは、創業50年の「ラ・ポッテガ・デル・ジェラート」のフルーツまるごとジェラート”フルッタ・リピエーナ・ディ・ジェラート”が美味しそう。
本来捨てていた果物の皮を器に見立てているのが特徴。
ほかにミラノ風カツレツなど、食いしん坊をそそるグルメの地ミラノ、憧れてしまうのだ。

ファッションについても。
「カヴァッリ・ナストリ」は、ヴィンテージ風ファッションを手がける店で、50年代から70年代をリメイクしたものが人気だ。
「オペラ」は、紙工芸家とジュエリーデザイナーがコラボしてつくるペーパーアクセサリーの店。
紙の軽やかさと柔らかさ、光沢のあるガラスや石を組み合わせた、シンプルでクールなアクセサリー。
「ポルセッリ」は、100年続く老舗のバレーシューズ専門店。
誰となく街でこの店のバレーシューズを履き出したのがきっかけで、カラーバリエーションや質感を増やして作った、タウン用バレーシューズが大人気。


ミラノから車で東に1時間、ローマ時代から栄え中世の町並みが残る古都ヴェローナは、シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台として有名。
その名もダイレクトな”ジュリエッタ”というバルコニーは恋人達の憧れの場所で、そこにあるジュリエット像の胸を触ると恋が成就するといわれている。
門前店の「カーザ・ディ・ジュリエッタ」は、エプロンなどにミシンを使い30秒の早業で好きな文字を刺繍してくれる。
夏の野外劇場でに開かれるアレーナ・ディ・ヴェローナでのオペラコンサートは、一度訪れてみたいもの。
ここからさらに車で30分、イタリア最大の湖ガルダ湖があるシルミオーネには、ローマ時代の遺跡グロッタ・ディ・カトゥッロがある。
しかもガルダ湖の湖底から温泉が湧き、すぐそばにこの温泉を使った源泉かけ流しテルメ・ディ・シルミオーネ・アクアリアがある。
ただし、35度に温度を下げているので、日本的温泉とは入浴方法もかなり異なるため、温泉プールといったものに近い。

イタリアは、米と温泉があるだけで、日本的親密さを感じる。
ミラノにはまだ行ったことがなく、芸術と食が強く誘ってくるので行きたい街の上位にランクしている。
どうかミラノに縁ができますようにと、念じ続けていよう。


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