本年度、私はA中高の地区会・会計になったので、
前年度の会計担当だった方から通帳その他を先日、渡され、
きょう、手始めに、通帳の名義変更の手続きに行った。
――が、銀行に行ってみたら、手続きができなかった。
私が前年度担当者から引き継いだ情報とは大きく異なり、
今や、手続き内容が変わってしまっていた。
これまでは、前年度会計担当者の印鑑のある変更手続書類に、
新会計が住所等を書き、規約と通帳と新印鑑、身分証明書を持参すれば、
それだけで通帳の名義を書き換えて貰うことが出来た。
が、今回、それでは全く手続きできないと言われた。
そうなった主な理由は、近年の「預金保護法の改正」だった。
まず、これまで地区会は「任意団体」として扱われてきたが、
これからは「権利能力なき社団・財団」と見なされるので、
事務所住所を証明する書類や(地区会に事務所は存在しない・汗)、
団体の設立年月日(創立120周年超のA中高で、地区会の設立っていつ?)、
会長・会計それぞれの住所氏名が明記されている規約または会則
(規約は会員全員に配るのに、個人情報の保護の問題は一体?)、
などなどが必要で、更に私が引き継いでいた手続き書類は既に古く、
今では書式が違うので最初から書き直さなければならない
(前年度会計担当者の印鑑を、貰い直さなくてはならない・泣)、
・・・ということもわかった。
例年、5月に行われる地区会総会前に、会費を徴収する必要があり、
それには新しい会計担当者の名義になった口座が必要で、
ゆえに私はきょう、名義変更手続きのため銀行に出向いたのだが、
規約なり会則なりが、銀行の要求内容を満たしたものに変更されなければ、
名義変更手続きは始められない、という意味のことを銀行は言った。
しかし、そのオオモトの、規約なり会則なりの変更は、
その5月の総会で有効な承認を得なければ出来ないことだ。
頓挫。
地区会の通帳を改めて眺めてみたのだが、
会費の徴収をして、あとは支払のために引きだすだけなので、
多いときでも、預金額が10万円を超えたことは無かった。
この際、預金保護はして貰わんでええから即日手続きを望む(涙)、
と私はつくづく思った。
こちとらの地区会運営も会計の仕事内容も全く変わっていないのに、
銀行様のご都合変更のために、突然に規約の改定を強いられ、
会計になった者には、個人情報の開示まで求められるとは。
40分待って30分喋って、結局何ひとつ手続きして貰えず。
嗚呼、私の短い人生の、この貴重な1時間10分を返して(泣)。
いずれにせよ、預金保護法が改正されてこういうことになった以上は、
地区会会計の口座と名義のあり方については、この機会に考えないと、
今後毎年の役員の交代のたびにコレでは、手続きが煩雑で困る。
今回は、総会前に口座の名義変更が出来ない事態になってしまったので、
とりあえず、当面は去年の名義のまま使い続けるか、または、
臨時に私の個人名義の口座を地区会専用に開設するしかないだろう。
(↑しかしそれは、今回の銀行レベルの厳密さで言うなら
法的に問題があるかもしれない。
だって、地区会の会費という公金を、個人所有の口座に保管するのは、
極言すれば「横領」になる可能性があるのではないだろうか?汗)
私は、本当に銀行の手続き関連では毎回、迷惑している。
詳しくは、『果てしなかった物語2』や、『だらしな妻と銀行』、及び、
2005年11月を中心に綴った『果てしない物語』シリーズをご覧下さいまし。
私は、自分が老いるか、体が不自由になるかしたら、
自分名義の現金はすべて箪笥預金にしてやる、
と前々から心に決めているのだが、
今回のことで、その決意は、ますます固くなった。
一旦、銀行へと手放したが最後、「保証」を得るかわりに、
恐ろしく煩雑な手続きに耐えなければならなくなるからだ。
預金者である私本人が銀行に出向くことが難しくなったら、
自分のお金なのに、銀行の要求する山のような書類処理をしなければ
一円たりとも動かせなくなってしまう。
「保証を得るための煩雑さ」「リスクを伴う自由」を天秤にかけた場合、
前者に耐えられるのは、私に最低限の体力がある間だけだと思う。
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