転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



両親がお世話になっている某ホームは
新型コロナウイルス感染症の防止のため「面会禁止」になっているのだが、
家族が希望すれば、一回20分程度の「オンライン面会」が可能である由、
先日、案内が郵送されてきていた。
それで、私は早速それを申し込んだのだが、
なんと、ここで言う「オンライン面会」とは、自宅のパソコンからテレビ電話できる、
……のではなく、飽くまで私がホームまで出向き、ホーム受付でiPadを借り、
ロビーの横の小部屋に入って、居室にいる両親と私とが、画面上で繋がる、
というものだった。
マンションの自室から参加するオンライン英会話のようなものかと誤解していたが、
私は普通の面会同様、とにかくホームまでは行かねばならないのだった。

しかし、両親が喜んでくれたので、試してみた甲斐はあった。
画面上に90歳&91歳が仲良く並んで座っているところが映り、
先方では私の上半身が画面に映って見えていた訳で、
「まあ、なんと便利なものがあるんやね」
「久しぶりに家族3人が揃うたわけやね」
と母は御機嫌だった。
「あんた若いね。いくつかね」
と母が唐突に私に尋ねるので、
「55歳ですよ。昭和39年生まれだから」
と教えてあげたらビックリしていた。私を何だと思っているのか(^_^;。
父は口数が少ないので、特に話題もないとのことだったが、
「映っとるのぅ。よう見えるのぅ」
とやはりたびたび笑顔を見せて、嬉しそうな様子だった。
父のほうも、なんとなくぼんやりはしていたが、
全体的には状況を理解しており、心配したほどボケ倒してはいなかった。

母は(多分、父も)私が最初に誤解していたように、
私が自分の自宅かどこかにいて、両親と喋っている、
と思い込んでいて、説明しても訂正が効かなかった。
「今、同じ建物の一階に来とぅねん」
と私は幾度か、言ったのだが、母は、
「遠くにおっても、こない話ができて、ええ世の中になったもんや」
と、しきりと感心していた。
まあ、どうでも良いので(爆)、私は途中からその点の説明は、やめた。

暑くなってきたので、両親それぞれに初夏の普段着を何点か買って、
すべてに記名をして、それぞれ紙バッグに入れて持参したら、
スタッフさんがすぐに渡しに行って下さったのが画面越しに見えたのだが、
ふたりとも、「オンライン面会」に夢中だったのか、
その場で開けてみる様子はなかった。
あとで忘れていなければ良いのだが。

何にせよ、二人は結構「オンライン面会」が気に入ったようだったので、
またやってみようと思った。
私が現地まで行かねばならないのが難点ではあるが(汗)。

Trackback ( 0 )