転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ニュースによると、この週末連休から俄に自粛ムードが緩み、
好天も相まって、各地は行楽で賑わい、
花見に繰り出す人たちも大勢あるようになったそうだ。
更に、昨日、JR仙台駅では到着した聖火を観るのに5万人の人出になり、
今日、さいたまスーパーアリーナでは観客1万人が集結し、
格闘技K-1のイベントが開催されたとのことだ。

自粛疲れとか、コロナ慣れとか言われているようだが、
私は目下、とてもじゃないが、そのような心境にはなれない。
海外の状況も含めて、数字を見れば見るほど、
危機的状況に向かって我々は進んでいると感じる。
小中高を一斉休校にし、各種職場をテレワークにし、イベント自粛して、
ようやくぎりぎりで踏みとどまっているのが、今の日本の状態だ。
一歩外せば、そこから決壊して手が付けられなくなる。
日々、緊張は高まっている。今、我々が居るのは崖っぷちだ。

私は医療ヲタゆえに、新型インフルはデータが出てからは恐れなかったし、
自分が被爆2世として、周囲の皆が被爆者や2世という環境で育っていたため、
原発事故のときの放射能汚染の問題も、健康被害としては怖いと思わなかった。
しかし、今回の新型コロナは、私にとって、それらとは全く桁の違う脅威だ。
COVID-19そのものは、罹ったら皆が死ぬ、から怖いのではない。
治療の全く要らない風邪程度で終わる人も多いし、仮に重篤化した場合でも、
平時に、ぽつんと発生した程度なら、日本の医療では多くの場合、救命可能だろう。
しかしそれが感染症として伝播し、瞬時に医療資源を食い尽くすから恐ろしいのだ。
致命率や重症化率が少々低くても、
アウトブレイクして分母としての患者数が急激に増えれば、
重症者数が医療施設の許容量を超え、医療崩壊が止まらなくなる。
医療従事者まで疲弊し感染し、患者が溢れ、本来助かる人まで皆、死ぬしかなくなる。

ともあれ、素人が一度にどうこうできる問題ではないので、
私自身に可能なのは、引き続き、人混みへはできるだけ行かないことと、
日々、手洗い励行することくらいしかない。
そして、至近距離での会話がありそうな場ではマスクをつけること、か。
あとは、可能な範囲で無駄金を使って、経済を回すように努めることくらいか。
本当に微々たることしかできないが、感染の危険を自ら冒すよりは
せめて、このくらいは頑張りたいと思っている。
私個人はこれらを、今後数年単位の話になるとしても続ける覚悟だ。

政府には、労働者の休業補償とか、イベントの中止補償などを
大幅減税とともに検討して貰いたい。
自粛要請だけで補償がないから、自転車操業の業界はイチかバチかでも
業務を再開したり、店舗を開けたり、大規模イベントを決行したりするのだ。
そうせねば破綻して首をくくるしかなくなるから、選択の余地がないのだ。
しかしそれは両刃の剣だと、皆、本当はわかっている筈だと思う。
そうした賭けのために一旦、感染爆発を起こしてしまったら最後、
あらゆる社会活動は完全に止まる。
病死と経済死が、択一でなく同時に、来る。

早急に、業種問わず、現金給付を含む大規模財政出動と消費税大幅減税を求める!!
いつの日か騒動が収束した後には、
所得に応じて復興税みたいなのが来ても文句言いません(T_T)。
出せるだけは出します、仕方ないじゃないですか(T_T)。

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追記:3月23日(月)午後5:52
Fumie Sakamoto,MPH,CIC 坂本史衣:COVID19と診断されるのは、ウイルスに感染してすぐではなく、潜伏期間(数日〜14日間)+軽症の時期(7日間)を過ぎた頃です。なので今日報告されたCOVID19の患者さんが感染したのは今からだいたい3〜4週間前です。この連休で感染した人の多くが把握されるのも、約3〜4週間後なので、4月の上旬から半ば頃になります。都心では患者さんが徐々に増えています。医療者には「近づいてきた」という肌感覚があります。安心して良い時期では全くありません。人混みを避ける。手を洗う。もうしばらく頑張る必要があります。』

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