ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

歳末寄席

2009-12-28 14:52:39 | 落語
歳末の日曜日に新宿末廣亭に行った。混んでいるだろうと早めに家に出て、伊勢丹で弁当を買って並ぶ。前から2番目のいい席が取れた。前座さんのじゅげむは一生懸命さが伝わってきて、こちらも力が入って聴いていたが、そのあとは、聴いたことがあるような話だったりもあって、この間の仕事の疲れが出たのか、聴きながら、気持ちよくなって、ついついうとうとすることも多かった。金魚、ニャン子の漫才は何回も聞いているが、エネルギッシュに動き回っているので、さすがに目が覚めた。昼主任の才賀は、話の終わったあと、篠原流踊りを披露。いきなり縦長の段ボール箱が出て、「はこだて・・・」と北島三郎の唄を踊りだしたりした。少年院や刑務所の慰問などを多くしているためか、最後は若い刑事が出てくる。今回は歳末ということもあってか、踊りを披露する人も多かった。
夜の部の主任はむかし家今松。「富久」を披露。酒が好きで、借金をかかえた久蔵が、富くじ「いわゆる今の宝くじ」を買い、その富くじを大事に大神宮様の神棚にまつっていたわけであるが、運悪く火事に遭遇した噺である。年の瀬といえば、借金取りであり、今でも歳末宝くじがあるし、また江戸時代には火事が多かったので、こういう噺も作られる。貧しくてもひたむきに生きる江戸庶民の人情と風情を感じさせる。落語のよさでもある。