ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

正月二之席

2009-01-12 09:03:45 | 落語
末廣亭、正月二之席である。
連休中なので、混むだろうと予測して、早めに家を出たが、ついたときにはすでに大行列。前日にいただいたチケットを持っていたが、それでもチケットを買う人の列に並ばなければならないので並んで、入ったときはすでに椅子席は埋まっていて、桟敷席。桟敷席でも後ろ側でちょうど通路になりやすいところに座ったので、居心地はあまりよくない。とにかく人いっぱいで始まる前に立ち見ができていた。ふと横を見てみると、カモシカさんがいた。最近体調を崩して、やっと出てこられたような状況とのこと。それにしてもこれだけの人がいて、また隣とは不思議な縁である。カモシカさんは、体調がまだ本調子ではなかったので、昼の部でお帰りになられたが、私は、夜の部のトリをつとめる小三治の落語が聞きたかったので、そのまま最後まで残った。夜の部になるとき、椅子席に移動する際に、人の多さに紛れて、挨拶もそこそこでカモシカさんとは別れた。
子猫の動物の鳴き声の物まねは、うまく特徴をとらえている。動物観察の努力の賜物かなと聞きながら思った。テレビによく出ている花緑も味わいが出ていた。今回は出演者の変更も多く、昼の部の主任が円歌になっていたが、歌司に変更になっていた。夜の部になっても私と同じように小三治目当ての人が多いのか、思ったより人は減らなかった。正月興行なので、出演者も多くて、夜の部は、小三治の時間が少なくなるといけないと遠慮しながら時間を気にして演じている人もいた。時間調整で、ほとんど落語をしなくて、終わった噺家もいた。権太楼の豪華客船に乗ったネタで大爆笑を起こしていた。志ん駒は、師匠志ん生との思い出話で笑いを取っていた。小三治の落語はさすがである。新年の新しい座布団の話から句を披露し、しびれや脂漏性湿疹等を話題にマクラにしていた。話もそうだが、間の取り方も本当にうまく、ひきつけられる。本題のそばを食べるしぐさも本当に食べているようであり、食べる音まで出ていて、思わず拍手が沸き起こっていた。しかも表情の出し方が天下一品。やはり名人芸である。満足して寄席を出る。
二日続けて、寄席通いとなった。今月の初席は落語芸術協会、二之席を落語協会が興行することになっている。両方、聴けたことになる。したがって、小三治は末廣亭では今日が初日であり、初高座であるといわれたのである。二日間で、ネタは同じようなのもでてきたが、それぞれ楽しめた。同じとんとん落ちなんて、3~4回は聴いた。