最近腑に落ちないこと、その2:中国政府(国家質量監督検験検疫総局)の日本品、日本からの入国者に対する検査検疫強化通達
長ったらしい組織名ですが、品質管理試験の部門と検疫部門が行政改革で統合してできた組織です。そこが最近通達を出して、「目下の福島原発事故の重大性と不確定性に鑑み、我が局は、各地方の検験検疫局に対して、放射性物質の入国のリスク分析を行い、口岸(港湾、空港など外国との接点)における放射線物質の観測工作を適切にするように要求する」とあります。これだけです。非常に曖昧な表現で、地方局がどう分析して、どう判断すべきか指針がありません。
各地方の検験検疫総局の分析、判断任せです。これにより、中国の各地で騒動がおこりつつあります。これも日本のテレビ等ではまだ報道されていませんが、いずれニュースになるでしょう。ある空港で日本から来た貨物機を検査すると異常な数値が出たので即刻日本へ返されたとか、日本からの入国者の検査数値がこれまた異常値が出たから、隔離したとかの報道があります。
どうしてこういうことが起こるのか、腑に落ちません。
これは実は少し腑に落ちるところがあって、中央の検験検疫総局の小賢しい役人が、自分の仕事をちゃんとやっているという得点稼ぎの為に、しかしどのような基準で規制をしてはよいか判らないので、地方局に判断を丸投げしたと思えないでもありません。
通常放射性物資の量はほぼゼロに近い筈ですから、極く微量の放射性物資を浴びても、通常と比べると異常な値になる筈で、問題はその異常値が中国人に被害を及ぼす程危険かどうかです。この通達を書いたお役人はその異常値の数値も検討していない筈です。これぞ当たり障りのない、手抜きのいい加減なお役所仕事の典型です。
中国はかつて大気中の核実験を行い、自国民のみならず、日本を含む周辺国に放射性物質を撒き散らしました。その時、日本人が浴びた放射性物質の量は、現在福島で出している放射性物質の量より遥かに大きいものです。
私は、だから中国人はケシカラン論に組するものではありません。日本でも、30km圏内の人々への差別が始まっているようで、圏内の自治体の首長が、福島県に援助を頼んだら、援助物資を届けられないので、取りにこいと言ったそうです。この首長が嘆いていましたが、風向きのおかげで、数値は低いのに30Km圏内だけでこうなるのだそうですから、福島県も中国の検験検疫総局と同じです。アメリカもソ連も核実験をし、またそれぞれ原発事故を起こしました。中国はまだ幸いにして事故は起こしていません。実は、上海の近傍にも原発があります。また、中国の初期の原発はソ連型で心配ではあるのですが。
(論点を中国に戻して)ともかく、国家検験検疫総局もこんなことをしていると、温家宝首相が日本国民への連帯を示し、援助隊員を日本に送っても、帳消しになりそうです。
最近何故か日本のテレビでは止めましたが、報道の最初の頃は、放射能物質の量の比較の中の比喩として、中国核実験の際、日本人が浴びた放射性物質の量がありました。最近何故これがなくなったのか不思議です。報道の自己規制でしょうか。また、旧ソ連チェルノブィリ事故で日本に来た放射性物質の量が何故表示されないのか、アメリカの水爆実験の時に日本が被った放射性物資の量とかも出てこないのも、付随的な腑に落ちないことのひとつではあります。
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長ったらしい組織名ですが、品質管理試験の部門と検疫部門が行政改革で統合してできた組織です。そこが最近通達を出して、「目下の福島原発事故の重大性と不確定性に鑑み、我が局は、各地方の検験検疫局に対して、放射性物質の入国のリスク分析を行い、口岸(港湾、空港など外国との接点)における放射線物質の観測工作を適切にするように要求する」とあります。これだけです。非常に曖昧な表現で、地方局がどう分析して、どう判断すべきか指針がありません。
各地方の検験検疫総局の分析、判断任せです。これにより、中国の各地で騒動がおこりつつあります。これも日本のテレビ等ではまだ報道されていませんが、いずれニュースになるでしょう。ある空港で日本から来た貨物機を検査すると異常な数値が出たので即刻日本へ返されたとか、日本からの入国者の検査数値がこれまた異常値が出たから、隔離したとかの報道があります。
どうしてこういうことが起こるのか、腑に落ちません。
これは実は少し腑に落ちるところがあって、中央の検験検疫総局の小賢しい役人が、自分の仕事をちゃんとやっているという得点稼ぎの為に、しかしどのような基準で規制をしてはよいか判らないので、地方局に判断を丸投げしたと思えないでもありません。
通常放射性物資の量はほぼゼロに近い筈ですから、極く微量の放射性物資を浴びても、通常と比べると異常な値になる筈で、問題はその異常値が中国人に被害を及ぼす程危険かどうかです。この通達を書いたお役人はその異常値の数値も検討していない筈です。これぞ当たり障りのない、手抜きのいい加減なお役所仕事の典型です。
中国はかつて大気中の核実験を行い、自国民のみならず、日本を含む周辺国に放射性物質を撒き散らしました。その時、日本人が浴びた放射性物質の量は、現在福島で出している放射性物質の量より遥かに大きいものです。
私は、だから中国人はケシカラン論に組するものではありません。日本でも、30km圏内の人々への差別が始まっているようで、圏内の自治体の首長が、福島県に援助を頼んだら、援助物資を届けられないので、取りにこいと言ったそうです。この首長が嘆いていましたが、風向きのおかげで、数値は低いのに30Km圏内だけでこうなるのだそうですから、福島県も中国の検験検疫総局と同じです。アメリカもソ連も核実験をし、またそれぞれ原発事故を起こしました。中国はまだ幸いにして事故は起こしていません。実は、上海の近傍にも原発があります。また、中国の初期の原発はソ連型で心配ではあるのですが。
(論点を中国に戻して)ともかく、国家検験検疫総局もこんなことをしていると、温家宝首相が日本国民への連帯を示し、援助隊員を日本に送っても、帳消しになりそうです。
最近何故か日本のテレビでは止めましたが、報道の最初の頃は、放射能物質の量の比較の中の比喩として、中国核実験の際、日本人が浴びた放射性物質の量がありました。最近何故これがなくなったのか不思議です。報道の自己規制でしょうか。また、旧ソ連チェルノブィリ事故で日本に来た放射性物質の量が何故表示されないのか、アメリカの水爆実験の時に日本が被った放射性物資の量とかも出てこないのも、付随的な腑に落ちないことのひとつではあります。
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