おじさんの映画三昧

旧作を含めほぼ毎日映画を見ております。
それらの映画評(ほとんど感想文ですが)を掲載していきます。

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

2022-09-24 08:57:04 | 映画
「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」 2002年 アメリカ


監督 ジョージ・ルーカス
出演 ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン
   ヘイデン・クリステンセン イアン・マクディアミッド
   ペルニラ・アウグスト アンソニー・ダニエルズ

ストーリー
エピソード1より10年後。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と、彼の熟達したジェダイの弟子へと成長したアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、いまや高名な元老院議員となったパドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)と久々に再会。
パドメは暗殺の標的にされているのだが、その謎を突きとめようと、オビ=ワンは銀河の辺境へと旅立つ。
そこで出会ったのは、かつては崇敬されたジェダイ・マスター、しかしいまは分離主義運動の主導者となっていたドゥークー伯爵(クリストファー・リー)。
一方、残されたアナキンはパドメを警護するが、二人の間には恋心が芽生えていき、恋愛を禁止されているアナキンは苦悩する。
また、彼は自分の母親シミ(ペルニラ・アウグスト)が捕われているのを助けに行くが、自分の腕の中で母が死んでしまい、悲しみに暮れる。
やがてオビ=ワンがジオノージアンの闘技場に捕われているのを知ったアナキンとパドメは彼を助けに行くが、敵にあっさり捕まってしまう。
が、メイス(サミュエル・L・ジャクソン)率いるジェダイ騎士団が闘技場に突入、またヨーダ(フランク・オズ)がクローン兵士を大量に引き連れ登場、闘技場は大乱戦に。
そしてオビ=ワンとアナキンは、ドゥークー伯爵と対決。
オビ=ワンは傷つき、アナキンは右腕を切り落とされるが、そこにヨーダが現われ応戦。
ドゥークーは逃げ去り、ヨーダはクローン戦争が始まったと呟くのだった。


寸評
惑星ナブーの女王だったパドメは任期を終えてナブーの元老院議員として議会に出席しようと首都惑星であるコンサントにやってくるが、到着して宇宙船から出てきたところをいきなり襲われてしまう。
一撃をくらった爆発で、身代わりだった女性護衛官が犠牲となってしまうがパドメは無事というオープニング事件で、今回の重要な登場人物がパドメ・アミダラであることを認識させられる。
「スター・ウォーズ」シリーズの中では珍しくラブ・ファンタジーが描かれているのだが、一方で色んな戦闘場面が描かれていくのでアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの恋模様は物語の一環と言った感じで、その描き方は安直なものとなっていて、感情移入できるものではなかった。
もとより恋愛映画ではないので、彼等の恋はファンタジックなものにとどまっているが、物語上は非常に大きなウェイトを締めるものとなっている。

パドメはワームを放った暗殺者によって殺されそうになるが、間一髪で救われるが、犯人の女は何者かが放った毒矢によって死んでしまう。
その毒矢をもとに犯人の追及がはじまり、これが一方の話のスタートとなっている。
変化を思わせるのがアナキンの母親の死である。
アナキンは母親の苦しみを感じて救いに行くが、盗賊の村でボロボロにされた母親は衰弱しており「アニー?立派なジェダイになったわね…。もう、思い残すことはないわ」と息子の腕の中で死んでしまう。
母の死でアナキンの怒りは最高潮に達し盗賊の村を絶滅させてしまうのだが、そのことでアナキンに暗黒面の要素が芽生え始めていることを示し、これ以降は徐々にアナキンが変化を見せていく。
共和国では全権をパルパティーン最高議長に与える議決が通り、パルパティーンが危険人物であることがはっきりとしていくなど、登場人物の最終的な立場が徐々にベールを脱いでいく。

集団戦も楽しませてくれるが、1対1の対決もライト・セーバーを駆使して堪能させてくれる。
オビワンとアナキンがドゥークー伯爵と戦うシーンではアナキンが右腕を失ってしまう。
のちのダース・ベイダーとなる彼が右腕を失った理由がここにあった。
そしてヨーダがその場に現れて絶大なフォースの力を使ってドゥークー伯爵を圧倒する。
ヨーダはフォースだけでなくライトセーバーの腕前も達者でスピードもあってまさかの動きを見せるのが新鮮だ。
ヨーダはやはり強いのだ。

アナキンとパドメが結婚し、ジェダイの中の裏切り者がはっきりし、アナキンとパルパティーンがその姿を変化させていくなど、まさに「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」はタイトル通り、エピソード1を引き継ぎ、エピソード3につなぐ役割を担っている。
その性格が強いので描かれた内容は僕には希薄に思えた。
もともとシリーズは内容が奥深いものではなく壮大な物語という描かれ方をしてきたので、ここでも単純なストーリーをキャラクターを駆使して面白みを保ちながら迫力ある映像で見せる超娯楽作を追及している。
エピソード1が好きな人と、エピソード2の方が好きな人に別れるような気がするが、新シリーズの中ではちょっと中途半端な感じを受けた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿