まわりをよく見よう

ゆうやは、今朝も足こぎ車椅子に乗りました。

朝は、通勤の人が急いで歩いています。
自転車の人も歩道を猛スピードで走って行きます。

ゆうやは、歩道を足こぎ車椅子に乗って進んでいます。
足こぎ車椅子の進路は右ハンドルを向こう側に押すと左に曲がり、手前に引くと右に曲がります。

少し勾配があると、力が入り、少し斜めに進んでしまいます。
ついつい足と一緒に腕にも力が入ってしまうようで、すこしでも上り坂になると右方向にそれてしまいます。

そんなとき、後ろから猛スピードで自転車がやってくると、衝突してしまいます。
ですから、付き添いの人は、前も後ろもチェックしなければなりません。

今朝はUターンするときに、自転車にぶつかりそうになりました。
付き添いの人が、自転車に気付かなかったのです。

私は少し離れた所に居たのですが、「自転車が来るよ！」と叫びました。
その声に気付き、ゆうやと付き添いの人は動きを止めました。

ゆうやは、普段の生活では車椅子に乗っていて、安全についてはいつも人任せです。
前後左右に注意する機会がありません。

足こぎ車椅子に乗って、まわりを見る機会を得ることができました。
今朝はゆうやもハッとしたことでしょう。

まわりを見ることはとても大事なことだと思います。
これからはもっと周囲を見るように、ゆうやに話そうと思います。


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