作業所の改革

昨日、私はゆうやが通っている作業所へ行きました。

作業所では、ゆうやが所属しているグループともう１つのグループが活動しています。
ゆうや達は作業をしたり野菜販売をしたり時にはレクリエーションなどをしていますが、もう１つのグループは本格的に仕事に取り組んでいます。

彼らはゆうや達とは離れて、１日中、内職的な作業をしています。
白い帽子をかぶり白い服を着て、黙々と手を動かしている様子には心打たれます。

残念なことに、不景気の為か彼らの工賃が年々下がっています。
一ヶ月の工賃が３千円を切ってはいけないというきまりがあるそうですが、それも危ぶまれるようになってきました。

そこで、作業所では大きく改革をすることになりました。
昨日はその説明会がありました。

内職的な作業を止め、別の場所でカフェの経営に切り替えると発表がありました。
保護者達は不安を隠せない様子でした。
「店員が障害者と知って、お客さんは怒りませんか？」
「うちの娘はお客さんの注文を聞くことができるのかしら。」
「いらっしゃいませ、と言えないと思うのですがー。」

不安の声が出る中、喜びの声もありました。
「もしも本当にこうして社会参加ができるならば、親としてこれほど嬉しいことはありません。」

カフェが成功すれば、彼らの工賃も上がることでしょう。
これからしっかり訓練していくとのことでした。

さて、ゆうや達は彼らが引っ越しした後、広くなった作業所で新しい仲間を沢山迎えることになりそうです。
職員さんも増える予定です。

作業所の仲間みんなで、大きくはばたいていきたいものです。


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