一期一会の精神で

私は時々NHKの朝の連続ドラマを見ています。

今は「純と愛」というドラマが放映されていますが、今週は意地を張り合って打ち解けることができなかった父と娘に劇的な展開がありました。
父親が亡くなるのです。
感慨深かったのが、亡くなる直前にようやく、父親が心の内を家族に伝えることができたことです。

人はどうしても特に家族には正直な気持ちを伝えることが面映く感じられ、素直に気持ちを表現できずにいることが多いと思います。
もうすぐ人生が終わるという時になって、ようやく感謝の気持ちや素直な気持ちを出すことができるものなのでしょうか。

そう思いながら、ゆうやの靴下をはかせていると、ゆうやが言いました。
「お母さん、好きだよ。」

ああ、この子はなんて素直に表現できるのでしょうか。
障害がある故にこんなに素直になれるのならば、なんて素敵な障害なのでしょう。

私は微笑んで言いました。
「お母さんもゆうやのことが好きよ。」

ゆうやも命と向き合う病気になりました。
私は、ゆうやに以前よりもまして正面から向き合うようになりました。

いえ、ゆうやにだけではありません。
他の人と過ごす時間も、以前にも増して大切にしようと思うようになりました。

～～～～～ウィキペディアより～～～～～
一期一会（いちごいちえ）とは、茶道に由来することわざ。『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』と言う意味の、千利休の茶道の筆頭の心得である。平たく言えば、これからも何度でも会うことはあるだろうが、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい、ということである。
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ウィキペディアに書かれている「一期一会」の説明は、いろんな意味で胸に響きます。
「一期一会」という言葉を深く心に刻むこのごろです。


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