前歯が痛いよ

昨日、ゆうやは朝食の際、前歯に痛みを訴えました。

朝は軽めにバナナとヨーグルトを食べました。
「お母さん、ここが痛い。」
ゆうやは前歯を指差しました。

「スプーンが当たったのかな。ごめんね。」
私はスプーンが前歯に当たらないようにそっとヨーグルトを口に運びました。
「今度は大丈夫だよ。」

お昼ご飯を食べている時も、やはり歯が痛いと言いました。
いったいどうして歯が痛むのでしょうか。

連日睡眠をあまりとっていない為に、神経が過敏になっているのでしょうか。
私はゆうやの前歯をよくよく見ましたが、何も変化はありませんでした。

夜、ゆうやがベッドに横になっていたとき、ふとゆうやの方をみました。
すると、ゆうやは人差し指を口に当てていました。

「し～。し～。し～。」
黙っていたら眠ることができるよとアドバイスしたら、それ以来人差し指を口に当てて「し～。し～。し～。」と繰り返しています。

「あっ！歯がどうして痛いか分かったよ！」
私はゆうやに言いました。

ゆうやは人差し指で前歯を強く押さえつけていたのです。
それを一晩中していたものですから、前歯に痛みが生じたと思われます。

「ゆうや、指を当てないで黙ったらいいんじゃない？」
「そうだね。」

口から指を外したゆうやは、３分も黙っていられず、おしゃべりを始めました。
ああ、やっぱり黙るには指が要るようですね（笑）。


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