あまりに無責任なプレッシャー

朝。
TVを見ていたら、先日の山手線全面停止に関するニュースを放送していた。

「わずか5cmの歪みでストップ」
と。

次の瞬間、あまりにも腹がたって
「わずか、だぁ！?」
と口に出していた。

「わずか5cmで」
という言い方は、たった5cmで電車を止めるのか、止まってしまうのか、という意味か？
こうした報道があるから、プレッシャーがJRにかかって、無理な運行や危険な運行に繋がるのだと、メディアのアホは考えたことがないのか。
言葉を扱うプロのくせして、この浅はかさ。

今やTVにニュースは存在しない。
ワイドショーがあるだけだ。

で、腹立ちの収まらないまま、夕方の、同じ局のニュースを性懲りもなく見ていると。

「線路には6.6cmもの歪みがあった」
と報じていた。
はあ？
朝とはエライ違いだな。

「わずか5cmの歪み」
から
「6.6cmもの歪み」へ。

わずか、から、もの、に言葉を変えたのは、1.6cmの差なのか。
それとも、自分たちの愚かさに気づいたからなのか。
はたまた苦情の電話が殺到したか。

姿勢を変えただけまだ結構だが、最初からもう少し考えて報道しろよ。
誰も原稿をチェックしないわけでもあるまいに。
誰か異を唱えるヤツはいないのか？

それと。
警察発表がそうなのかどうか知らないが、よく聞く、
「ムシャクシャしてやった」
という、パターン化された犯人の供述内容、とやら。
本当は犯人達はそれぞれ、違う言葉で表現しているはずだ。
こんな風に毎日、殺人や放火の理由が
「ムシャクシャしてやった」
と、パターン化されて報道されると、今度はムシャクシャしたなら、放火や殺人を犯しても良い、と、まるで刷り込みのように、愚かな人間がとらえ始める可能性もあるのではないのか。

考えすぎ？

あ～あ。
二日続けてぶ～すか言っちゃったよ.....