猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

『あの頃』のハタハタ。

2009年09月29日 14時02分28秒 | 携帯から
小さな頃。

母がよく、
『ハタハタ』を煮てくれたものだった。

ぱんぱんに膨らんだ腹に、
まるでゴムのような、
ぶちぶちした歯ごたえのある卵が、
ぎっしり詰まって。

ハタハタは、
その卵を噛みしめる瞬間の思い出と共に、
私の記憶に強く残っている。

…しかし、いつしか、
その姿は見られなくなって。

「穫りすぎていなくなってしまったのだ」と、
誰かに聞いた。

漁は規制され、
だから、店頭から消えたと。

そして…。

また数年前からは、その姿を、
スーパーなどでちらほら見かけるようになった。

はじめはごく小ぶりな干物で。

最近では生の、『あの頃』に近い大きさで。

…しかし、それでも。

やはり思い出の中のハタハタより、これらが小さく見えるのは…。

私が大人になったからだろうか。

なつかしい『ハタハタ』。

母がしていたように、煮てみようかな。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小さい (いなひこ)
2009-09-30 09:51:08
そうなんです。私も小さい頃よく遊んだ近所の神社に行ったら、石垣の低い事にとっても驚きました。いっつも勇気を出して深呼吸して、飛び降りていたのに、 ウッソーこんなに低かったっけ・・・。

「ハタハタ」煮魚で食べたことないです。なんだか、玉子のプチプチがたまらなく美味しそうです。
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はたはた (ふわり)
2009-09-30 11:26:14
最近はちらちら見かけるようになりましたね、ハタハタ。
私が子供の頃にもしょっちゅう食卓に上がっていました、
ハタハタの煮付け。
我が家は兄弟が多かったのできっと…
安価だったからだと思います(笑)

そして、そうそう、お腹からぶっくりとはみ出した卵は、
弾力があってプチプチと言うよりはバリバリとはじけて、
楽しかったなぁ。

この画像のハタハタは、やはり当時と比べるとちんまりとしている感じがします。

そういえば我が家ではくじらベーコンもよく食べていました。
今ではすっかり高級品ですね。
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そうなんですよね! (erima)
2009-09-30 21:27:57
いなひこ様

そうなんですよね!
子供の頃にすごく大きく感じた木や丘が、大人になって見てみると、とても小さくて驚くことってありますよね。
そういえば、小さな頃。
妹とよく遊んだ、田舎の祖母宅近くの公園の、小高い山と大きな木が、実は大人になってみれば、ただの盛り上がった部分と普通の木だったことには驚きました(笑)

ハタハタ。
煮魚にしてもとても美味しく、卵のぶちぶち感はまったく損なわれなかった記憶があります。
とても好きな魚でした。
やはり今度買ってみようと思います。
返信する
やはり... (erima)
2009-09-30 21:38:07
ふわり様

ふわり様にも同じような思い出がおありだったとは...
何かとてもうれしいです。

そうそう、ハタハタは、「昔はとても安く、手に入りやすかった魚だったのだ」と、母も言ってましたが...
とても味のいい魚ですよね。
ふわり様のおっしゃる通り、あの卵のはじける感触がとても楽しくて面白くって。
子供には、「美味しい」より、そちらが先だったかもしれないですね(笑)

思い出の味って、なんであんなに胸をキューンとさせるんでしょう。
たとえそれを長らく食べていなくっても、忘れない。

くじらベーコン。
我が家もよく食べていました!
食卓に色の少ない時代に、あの赤は鮮烈でしたよね~(笑)
ホント、今では高級品になっちゃいましたが...
最近の子の思い出の味って何になるのかなぁ。

考えてみれば、我々の子供の頃は、ものが少ないだけに。
ひとつひとつに思い出が強く残る、幸せな時代でした。
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