再び登場、こちらの本。
読み始めたけど、なかなか進まず.....
なぜかといえば。
以前からずっと読みたいと思って買っておいた本のページが、
いざ手にとってみると、なかなか進まない。
各所で目にする書評を見る限り、
読み進めれば、絶対おもしろいはずなのに.....
こうなったのは、ひとえに私の頭が悪いせいだ。
著者の、難しく持ってまわった言い回しが、
日本語の理解力に欠ける私には、どうにもこんがらがって。
けれども理解をしないままに先に進むのは嫌であるから、
数行読んではまたその行を何度か読み返し.....
「えっと、これはこういう意味でいいのね」
「ああ、これはいったいどう理解すればいいのか」と、
それを延々と繰り返す(笑)
こちらは美味しいもの。
ゴンザ作、ピンチョス。
たとえば.....そう。
『マイノリティが自己決定と表現を獲得することへの共感という点をとっても
彼の言説は八〇年代を風靡した脱構築主義といちじるしく整合的である』
とか。
もっと簡単にいえば、結構誰にでもわかりやすい話であろうところを、
とても難解な言葉で綴っているがゆえに、
敷居が高くなるというか、
読み解こうとするうちにその作業に飽きるというか(笑)
まあ、これはプロの書かれたもので、
著者が内容を述べるに一番ふさわしいと思う言葉を選ばれたと思えば、
私のような、アホな一読者がどうこう言うことでもないのだろうが.....
進みたいのに進めないのは、結構ツライ。
っつーか、こそっと本音を言えば、
プロであるからこそ、バカにもわかるように書いて欲しいというか(笑)
昨日はおでんだったので、それと一緒にこんなものを。
奥が青唐辛子味噌の焼きおにぎり。
手前はフツーの焼きおにぎり。
ちなみにこの本。
内容はというと、幕末期から明治にかけて日本へやってきた西洋人が、
当時の日本をどう見たのか、彼らの著述したものを通じて、
見直してゆく、というもの。
分厚い文庫本の帯には、本文内の引用として、こんな言葉がある。
子供へのこんなやさしさ、両親と老人に対するこのような尊重、
洗練された趣味と習慣のかくごとき普及、
異邦人に対するかくも丁寧な態度、
自分も楽しみひとも楽しませようとする上でのこのような熱心 -
この国以外のどこにこのようなものが存在するというのか
まだまだ読み始めたばかりだから、当時の日本について、
どこの国の誰が、このように書いてくれていたのかもわからないけれど.....
きっと、当時の日本は、本当にそんな場所だったのだろう。
(多少のリップサービスはあったとしても)
ああ、早く、そんな感動的な部分まで読み進みたい(笑)
日本人なんだから
書かれた言語が日本語であるのなら
読むに差し支えあるはずがない
…ことはないのであります。
論文ではなく小説の類になりますと
作者の感性を
読み手である私たち読者が
どの程度まで受け入れられるかが鍵なのだ、と。
いくら流麗であっても
日本語として正しくても
全然しみこまない文章もあれば、
それこそ元の原稿は
誤字当て字だらけなのではないかと
危惧したくなるような文章であっても
全身で受け止められる文体もある。
ここは、自分の心に素直になってみましょう。
これは、時を費やして心の糧となる書籍なのかどうか、と。
いやー、もう、私なんざ
こと文字物に関しては
好き嫌いが大変激しくてですね。
世のベストセラーの類はまったく受け付けられません。
世間様を敵に回せませんので、
具体的にタイトルは出せませんがねー。
この本の良さは、そんな小難しいところには決して存在しないと思うのです。
そんなところ、心に残らないですから~あはははは~。
わざわざ難しい言葉を選んで話す人、書く人が苦手です
わかりやすく言ってくれる人、書いてくれるひとがいいなー
実はこの本。
すでに絶版になっているのですが、思うに、この難解な部分さえどうにかすれば、もっと広く受け入れられたんじゃないかと。
私がこの本を知ったきっかけは、NHKのとある番組だったのですが、そこで引用された部分があまりに感動的で、以来ずっと読みたいと思っていたんですよねぇ。
で、実際ページをめくってみれば、その感動的な部分は著者が述べていることではなく、本文中に多数引用されている、幕末期の日本に来た外国人たちが述べた、日本についての感想だったり、そこから垣間見える当時の日本の美しさだということがわかったわけですが...
もうこの際、その部分だけ読もうか、なんて思ってます(笑)
ま、いわゆるベストセラーにはね。
私もt-cat様に同感する部分があるんですけどね。
シンプルに伝えて欲しいけど、簡単過ぎるのもどうかなぁ、なんて(笑)
あはははは♪
そうやって笑い飛ばしていただけるとすごく気持ちが楽になります(笑)
そして、そうやって言って下さるということは、梅野ハナ様もお読みになられたのですね、この本を。
ああ、実際に読まれた方に、スルーも可(笑)
と言っていただいたので、これで自信を持ってスルー出来る(爆)
私としては、早く「陽気な人びと」のところへすすみたいですー。
小難しいことを書く人は、なんというか、「人に何かを伝えたい」というよりは、「自分はこんなに素晴らしい文章が書けるんだ」ということを見せたいだけのように見えるときがありますね。
本当はプロであればあるほど、ズバッと伝えるひと言を持っているような気がするのに。
「その人の持つ言葉」というのがあれば、そういうことが出来ると思うのですけど...
生きた言葉、生き続ける言葉、というような。