猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

コミュ力モンスター

2021年11月17日 16時38分42秒 | つぶやき

 

こんなババァの誕生日に毎年花を贈ってくれる、ゴンザ友人J。

いつも本当にありがとう。

 

 

 

 

『ババァ』の力に驚いている。

 

『ババァ』とか書くと、悪口に聞こえるが、

決してそうではない。

 

褒めているのだ。

 

森の中でキノコを観察していると、

突然後ろから、

「あらぁ!リュックがカエルさんなのね♪」

と、声がして、

振り返るとそこには、

必ず『ババァ』がいる。

 

こちらもこちらで、

森の奥深くで、

カエルのリュックを背負った

『不審なババァ』なのだから、

怯まず声をかけてくる『ババァ』の勇気とコミュ力に驚くが、

考えてみれば、

振り返って

「そうなんです♪

 ほら、口の中もちゃんと赤いんですよ!」

なんて、

リュックの詳細を見せて喜ぶ私もまた、

相当な『ババァ』なのだろう。

 

『ババァ』は、なんの躊躇いもなく、

簡単に『垣根』を越えてくる。

 

まるで見知った誰かのように、

親しげに人に声をかけ、

意識もせぬまま。

 

中でも凄いのは、

『各方面に渡った知識の広さに自分のことも絡めて』

相手の話を聞く、能力の高さだ。

 

きっと、子育てしたり、

家庭を運営してゆく中で、

身につけたものなのだろう。

 

子供や夫の話を「うんうん」と聞き、

総合的な情報を引き出しては分析し、

苦手な人とも、家族のために付き合う。

 

必要と思われることを粛々と行い、

すべてを丸く収めて...

 

私は子育てもしておらず、

夫の世話もあまりしないが、

店に立つ人間として、

また、『ババァ』のはしくれとして、

ああいう『ババァ』に憧れる。

 

「ちょっと!

 ババァババァってerimaさん、

 その呼び方は同年代の女性にも失礼よ!」

 

とお怒りの方もおられるかもしれないが、

愛情こめた『ババァ』という言い方も、

世の中には結構あるだろう。

 

(ほら、毒蝮さんとか)

 

私が背負ったカエルのリュックは、

今日も『ババァ』を引き寄せる。

 

カエルを単に『カエル』と呼ばず、

必ずといっていいほど、

「カエルさん♪」と呼ぶ『ババァ』たちは、

無意識の内に、

小さくか弱い者を慈しむ守護者である。

 

私もいつか、そんな風に、

自然に相手の気持ちを解きほぐし、

何か、楽にさせてあげられる『ババァ』になりたい。

 

世の中は、もしかすれば、

気付かぬ内に、

『ババァ』というコミュ力モンスターによって、

ガタつく箇所に油をさされ、

スムーズに動いているのかもしれない。

 

 

 

 

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2 コメント

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ババァと呼ばれたい (虫主婦)
2021-11-17 22:45:35
息子が高校性になったころ、初めて
「クソババァ!!」と言われてうれしくなったことを思い出します。
あれ、あこがれだったんですよ~
もう、しょっちゅう言われる、というお母さまもいたけど、
ワタシはこの1回だけ。
この時は息子とけんかしてて、
舐められたらアカン、と思いながらニヤケそうになってました。
親バカだよねー(^^;
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オバサン (erima)
2021-11-18 10:28:56
虫主婦様

子供が母親に『クソババァ』って言う時って、必ずそこには「許して貰える確信」があると思うんです。
絶対の愛情を持って受け止めてくれる相手だからこそ、思い切って叫べる。
もしかするとのちのち、「なんであんなこと...」って、本人は後悔するのかもしれませんが、それも含めて、愛情のやりとりですよね。
一度友人に「例えばクソババァとか息子にいわれたらやっぱムカつく?」と聞いたら、「あはは、全然。誰がお前のおむつ替えたと思ってんだよって話」と余裕の答えが返ってきて、母親の愛情と『大きさ』を感じたモノでした。
個人的には、何かあったとき、『オバサン』という言葉が浮かんだ方が、良くない感じがするんですよね。
『おばちゃん』や『ババァ』に感じられる近しさがないというか。
昨今は呼び方含め、差別だ決めつけだジェンダーがどうだとなかなか面倒くさいことになっていますが、そんな世の中でも『ババァ』は「あーハイハイ♪」と、余裕で渡っていく気がします。
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