猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

この実なんの実、気になる実。

2008年08月01日 03時04分41秒 | 

私が畑を始めて、もう三年目になるが。

この間。
この、ほとんど人通りのない場所では、
黙々と作業に励むことが常であったように思う。

 

「獲れすぎちゃって困るの~ん♪」な、嬉しい季節がやってきました♪
『サントリー本気苗』のトマトも絶好調!
今年は成長が遅かったゴーヤも次々実り始めました。

 

ただ例外的に、私がここで言葉を発するのは、
僅かに、隣の畑のお兄さん、またはおじいちゃんに会ったときか、
または、目の前にある産廃業者のお兄ちゃん達と挨拶を交わす程度。

......が。
ここにきて、その様子が変わってきている。

.....と、いうのも、それはここ一、二ヶ月ほどのことなのだが。

どうやらときおり通りがかる皆さん。

我が家の畑で鈴なりになるラズベリー、
及びブラックベリーが気になって仕方ないらしく(笑)

今までは素通りだった人々が、「これはなんですか?」
「どうやって食べるんですか?」と、
目が合えば、『今聞くしかない!』とばかりに、
積極的に話しかけてくるのだ。

 

うわさのブラックベリーちゃんには、ときおりこんな卵がついています。
これはカメムシ類のものなのなのかな?
夥しい数の実を摘む際、こういうのが付いているのはもちろん避けるわけですが、
これがまた大変でめんどくさいの~(笑)

 

初めは、産廃業者で働く二十歳くらいのお兄ちゃん。

お次は犬の散歩のおばちゃん。

または、それまでは挨拶を交わしたこともなかった、
産廃業者の隣にある会社で働くお兄ちゃん。

ウォーキング中のおばちゃん。

 

ちなみにたくさんとれたトマトはこんな風にして食べたりします。
これは、TVでタモリさんが作っていたものを真似たサラダ。
バルサミコ酢とポン酢をあわせたもので、湯剥きしたトマトを和えます。
我が家はいんげんを合わせましたが、オリジナルはスナックえんどうでした。

 

私は、話しかけられると、嬉々として答える。

「よろしければひとつ、食べてみますか?」と。

すると、ラズベリーを食べた産廃業者のお兄ちゃんは、
「美味しい!」と、まだ子供の面影を残した顔で笑い、
ブラックベリーが気になって仕方のなかった、その隣で働くお兄ちゃんも、
実を袋に入れてあげると、「持ち帰ってジャムにする」といそいそ(笑)

今日通りがかったおばちゃんは「私、ジャム作りが好きでねぇ♪」と、
遠慮しつつも、私が差し出した実を味見し、
我が家では持て余し気味の(爆)摘みたてブラックベリーを、
喜んで持ち帰ってくれたし......

 

ベランダではアンブリッジローズがくり返し咲いてます。
春に力を使ったのと、ここのところの暑さでミニバラ状態だけど(笑)

 

ここにきて、私が「不味い」と、厄介者扱いしていたそれが、
これほど人と人との垣根を簡単に取り払ってくれるとは、
意外でいて、また、楽しいものがある。

また、何より嬉しいのは、茶髪でロンゲな遊び盛りのお兄ちゃんが、
目の前でなる実に興味を示し、摘みたてのそれを躊躇なく食べることや、
畑では今何が育つのかと、素直に聞いてくること。

通りがかったおばちゃんの、お孫さんの話や、
子供時代の畑の思い出話を聞けること。

畑へ移植される前は、我がベランダで細々と数個実をつけていた、
小さく、野趣あふれる可愛らしい実達が、大きく育って人々に及ぼす力は。

思ってもみないほど、また大きかったのである。

 

こちらは、いただいたお花の中に入っていたバラ。
私の好みにぴったりな色と風情~♪
何度見てもうっとり.....

 

「これはなんですか?」

そう尋ねられるたび、私は答える。

「これはブラックベリーといってね。そのまま食べると不味いんですけど.....
 ジャムにするとどうにか美味しくなります。お持ちになってみます?」

ブラックベリーの季節はもうすぐ終わりだけれど。

鈴なりになった実は、人を和ませ、言葉をつなぐ。

コメント (4)
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