私の財布にはいつも、何枚かのポチ袋が入っている。
ポチ袋・祝儀袋色々♪
犬の絵がついてるまさに『ポチ袋』(←ダジャレかいっ・爆)
可愛いでしょ?
水商売をしているゴンザと共にいると、何かと『包む』機会が多いので、『いざ』というときに困らないように、この『ポチ袋』を常に、財布に忍ばせている、というわけだ。
(さすがに祝儀袋は財布に入らないので家に置いてある)
それは例えば誰かが旅行に行くというときの餞別だったり。
または誰かの開店祝いであったり。
出産祝い、心づけ、お小遣い、お年玉.....等々。
我々の文化には、本当に多くの『包む』機会が散らばっている。
いや。
これがもし普通の会社員であるなら、これほどまでにそういった機会は多くないのかもしれないが、
(その代わり会社員の方はお中元、お歳暮がきっと大変なのだろうな)
やはり水商売とは、なにかと現金が飛び交う世界なのだと思われる。
先日の芋掘りにエスパー妹が持ってきてくれた柘榴。
堅い皮に包まれた実は美しくきらめくルビー色。
大家さんの庭先で獲れたのを頂いたそうだが、やはり柘榴は
スーパーで買うものより、こういったもののほうが数倍美味しい♪
子供の頃、どこの家の柘榴を狙うか、虎視眈々と狙いませんでしたか?(爆)
ま、そういったわけで、我が家にはこの、ポチ袋、または祝儀袋等が常に必要不可欠なのである。
.....しかし実はこの、ポチ袋、祝儀袋が、私の大好物だったりして(笑)
これらを探して歩く作業や、時には自ら和紙などを折って、そっと仕舞う作業がなかなかに魅力的なのだ。
何より、日ごろ日本の美から遠ざかりつつある生活を送っている我々にとっては、『包む』ことそのものが、
『小さな袋ひとつに趣向を凝らし情熱をかける』
自国の洗練された文化を身近に感じられる、素晴らしい機会なのではないかと、私などは思う。
(現金を包むことへの是非は別として・笑)
こちらもエスパー妹がプレゼントしてくれた花。
花屋さんの店先で「erimaちゃんが好きそうだな」と思ったからと。
エスパー妹は本当にいつもさり気なく
心のこもったプレゼントをくれる贈り物の達人
いつも人のことを思って行動できる彼女の優しさは姉である私の自慢でもあり
「見習わなきゃな~」と、己を反省する材料でもある。
無駄を落としてシンプルにきりっと美しい袋や、意匠を凝らした贅沢なもの。
現代風のに古典的なの。
『包む』文化はときに形を変えながら、けれどしっかり私たちの生活に根付き続けているのだ。
そういえば子供の頃。
お年玉をもらう際、中身そのものも楽しみだったものだけど(笑)
それが入ったお年玉袋がどんなものであるかも、私にとっては大きな楽しみだった。
だからこそ私は今もポチ袋を愛し、それを成している和紙や千代紙を、こよなく愛するのかもしれない。
人が何かに包まる(くるまる)と気持ちがいいように、きっとお金だって可愛い袋に包まれれば気持ちいいに違いないのだ。
.....もちろん、貰ったほうはもっと、ね(笑)
先日、私が何もかけずにうたた寝をしていたら、
ゴンザの手で「くるくるっ」と、掛け布団で包まれてしまったため、
思わず寝ぼけながら「ゴボウ巻き~♪」と言ってしまった(笑)
で、気温の下がった最近ではちゃあこも「布団に入れて~」と来るので、
我が家では毎日、大小ゴボウ巻きが転がっている、という次第(笑)