猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

所詮は笑い事?

2006年10月21日 09時10分32秒 | ぶ~すか言ってやる!
昨日の午後のこと。
サンドウィッチをかじりつつ、見るともなしにTVを眺めていたら、みのもんたの『おもいっきりテレビ』がやっていた。

これは、私は普段見ることのない番組だが、ちょうどニュースのコーナーだったらしいので、そのままボーっと眺め続けたのだが.....。

とある事件を伝えた箇所で、私は怒りのあまり、その場で凍り付いてしまった。

なぜなら、そのニュースを聞いて司会の二人が笑い出し、あろうことかそれを読み上げているキャスターまでもが笑い出したからだ。

『路上で男が、若い女性に、「髪に虫がついてますよ」と声をかけ、目をつぶらせてその間に無理矢理キスをする』

という、彼らが笑ったこの事件。
果たして笑い事なのだろうか?

これはいつも思う事だが、男は基本的に、女性にとって無理矢理性的なことをされることがどれだけ苦痛なのかわかっていない。
だからこそ、痴漢行為が『迷惑防止条例違反』などということで済まされる。

痴漢が『迷惑』?
被害に遭った女性にしてみたら、それにより精神も身体も、人生さえもめちゃめちゃになってしまう場合だってあるのに?

男にはそんなこと、大したことじゃないだろうくらいに思えるのかもしれないが。

ちなみに、痴漢行為に関しては『刑法や軽犯罪法に具体的な定義がなく、軽犯罪法第1条第5号や刑法第176条強制わいせつ罪、各地方公共団体の迷惑防止条例により処罰される』
ということだが、きちんとした定義がないところに、男中心社会の『そんなこと適当でいいよ』感があふれ出している。

今回のニュースだってそうだ。
でなければ、あのニュースを笑えるはずがない。

しかし。
それどころか。
みのもんたはこう言い放った。

「キスがしたければ、堂々と『キスさせてくださいと言えばよかった』」

それを聞いてドッと笑う周囲ごと、爆弾で吹き飛ばしてやりたいとおもったのは私だけではあるまい。

よ~く考えるといい。
被害に遭ったのが、自分の娘なら。
もしくは妻、恋人なら。
彼らはああやって笑い、面白がっていられるのか。

客席で笑っていたおばさんたち。
あなたの娘、もしくは孫がそんな被害に遭ったとしたら.....。
あなたたちは同じように笑うのだろうか?

男にだって問いたい。
もしあなたがヘテロセクシャル(異性愛者。男は女を、女は男を愛する人)なら、屈強な男に、無理矢理レイプされたらどんな気持ちだろう?

想像してみて欲しい。

性犯罪者の多くは、
『被害者は今、怒っているふりをしているだけで、本当は喜んでいる』
と、考えているという。

これは、この社会に溢れている
『レイプされ、最初は泣いて嫌がっていた女が、次第に喜び始めて.....』
的な、アダルトビデオなどにもはっきりと見てとれる。

実際の女性にとっては100%あり得ないことが、男達の作り出した幻想として、今こうやって犯罪という形になって社会に表れ始めていることを考えると、これはこのまま放っておけるものではない。

言っておくが、自分の寝たくもない男と寝ることで喜びを感じる女など、どこにもいないのだ。
もちろん、キスされる事も、触られることも、想像しただけでぞっとする。

私は、無理矢理女性に性的被害を与える男など、死刑にすればいいと考えている。


このニュースの数日前。
『路上でいきなり男に抱きつかれ、押し倒された女性が通りがかりの男性に助けを求めたところ、その男性にも抱きつかれ、無理矢理キスをされる』
という事件が起きた。

これらの事件に関しては、どのニュースを見ても、
「世も末ですね~」
くらいのコメントしか、その後についてこないが、この際そういう犯人は見つけ次第現場で射殺くらいの権限を、警察官に与えてもいいんじゃないの?

ま。
そんなこと言っても
「別にいいじゃな~い。ちょっとキスしたくらい」
「おしりのひとつくらい、触られたって減るもんじゃないだろ?」
ぐらいのことを、言う男達がたくさんいるんだろうけどね。