猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

日本の夏、遊び心の夏。

2006年06月18日 23時17分38秒 | 美味しいもの
さてさて。
日本は現在、Wカップ、対クロアチア戦の真っ最中。
「この非国民め!」
と罵られそうな私は、横目でTVを眺めつつ、PC前でキーボードを叩いております。

今日は父の日。
元町から本牧へ抜ける道沿いに、ひっきりなしに客が訪れる和菓子屋があったので、ちょいとのぞき、美味しそうな上生菓子など買い求め、ゴンザの実家へ。
我が家用にも、目にも涼やかな「あじさい」と、笹の葉の香りも爽やかな麩まんじゅうを買いました。

そして。
その後、所用があって立ち寄ったデパートでは、夏を前にして並ぶ、和風小物にすっかり心奪われてしまい、粋でおしゃれな柄の手ぬぐいや風呂敷をあれこれ手にとっては、
「どれにしようかな~」
と、悩みに悩む。
結局。
タヌキの柄を白く抜いた手ぬぐいを、ゴンザに買ってもらいました。
ま、私が色々悩みつつも、あまりにしっかりそれを握って離さないもので、見かねて買ってくれたという見方もありますが、昔からある、和柄のものって、遊び心に溢れて粋で、どれも素敵だから選ぶのって難しいよね。

そういえば.....。
日本の夏が、遊び心に溢れているのは布小物だけでなく。

様々な素材で創られ、思い思いの音色を奏でつつ揺れる風鈴や、まあるい曲線を描く金魚鉢。
扇子に酒器に.....
愛嬌ものの蚊遣り豚。

何もかもが、生活を愉しもうという粋に満ちていますね。

しかし。
悲しいかな、いまや風鈴が騒音と呼ばれる時代になりつつある日本。
それを知ったら、100年前の人たちはどう思うのだろう。

そう.....きっと。
私たちが失ったのは、伝統だけでなく。
もっともっと大切なもの。

蚊遣り豚を眺めながら、あじさいを愛で、梅雨の休日にもの思う。

もうすぐ.....
夏がやってきますね。