ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

蓮舫オバサンの辞任と民進党

2017-07-29 11:54:47 | 日記
稲田防衛相が辞任したが、もう一人、政治の表舞台から去ることを表明し
たオバサン代議士がいる。民進党の蓮舫代表である。彼女も先日、「民進
党の代表をひく」として、辞意を表明した。

蓮舫代表が辞意を固めた理由はただ一つ、先の都議選で惨敗を喫し、党の
リーダーとしての求心力を失ったことにある。最近の民進党は泥舟からネ
ズミが逃げ出すように、離党者が相次いでいる。ネズミたちはまずもって
蓮舫代表を見限ったのだ。「我々は、選挙に勝てそうな顔として彼女を選
んだ。にもかかわらず、彼女を顔にして戦った先の都議選では、民進党は
惨敗を喫した。ゆえに、彼女は党の代表としては失格である」というわけ
だ。

都議選の敗因をめぐっては、ピント外れの分析がなされ、蓮舫代表が「二
重国籍」問題をかかえていることが、今さらのように蒸し返されたりもし
た。

何かがおかしい。党代表の選出といい、執行部の人選といい、この党では
すべてが選挙に勝つことを至上命題にして動いているように見える。この
党は「選挙ファースト」の党なのか、と言いたくなる。順序が逆なのだ。

まともな政党なら、まず党の理念があり、この理念を実現するための政策
がある。選挙に勝つこと、党勢を拡大することは、党の政策を実現すると
いう目的のための手段に過ぎない。ところがこの党の場合には、この手段
が最大の目的になってしまっているのである。

そして、選挙に勝つためなら、ということで、政策の整合性などお構いな
しに、他の野党と手を結ぶ。国家の安全保障という基本的な問題で、見解
の不一致が目立つ共産党と「野合」するに至っては、何をか言わんやであ
る。

国家の存亡が問題になる重大な場面で、こんなでたらめを行う政党に、だ
れが票を投じようと思うだろうか。アイロニカルな言い方をすれば、選挙
に勝とうとする限り、この党は選挙には勝てないのだ。

報道によれば、次の党代表をめぐる選挙には、前原誠司元外相と、枝野幸
男元官房長官が出馬の意向を示しているとか。二人はそれぞれ党内の保守
派、リベラル派を代表する元締め的存在であり、代表戦では、両者の間で
激烈な論争が展開されることだろう。

これを機に党内にくすぶる意見の不一致が噴出して、民進党の分裂という
ことになれば、政界の力学が一気に流動化し、自民党の1強で永らく固定
化して澱んだ政界にも、多少の動きが生まれるかも知れない。
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