国会はまさに酣(たけなわ)。首相の施政方針演説に対する与野党の代表質問が終わったというのに、国会審議をめぐる報道は驚くほど少ない。なぜなのか。審議の中身がスカスカで、実質的な審議が見られないためだが、その理由は言うまでもない。朝日新聞は社説で、次のように述べている。
「戦後の安全保障政策の歴史的転換だというのに、『手の内を明かせない』などと言って、具体的な説明を避けてばかりでは、一向に議論は深まらない。岸田首相に、本気で国民の幅広い理解を求める気があるのか、疑わしいと言わざるを得ない。」
(2月1日配信《安保政策転換 首相は具体論に応じよ》)
社説が言うように、岸田首相は「具体的な説明を避けてばかり」。これでは「一向に議論は深まらない」。中身はスカスカになるばかりだ。
「岸田首相に、本気で国民の幅広い理解を求める気があるのか、疑わしい」と社説は述べるが、もちろん岸田首相に「本気で国民の幅広い理解を求める気」などあるはずがない。あるのはただ「野党の追及をかわしたい」というその場しのぎの逃走願望だけだろう。
「検討使」と揶揄されることの多い岸田首相。たしかに、野党が具体的な論点をあげて追及しようとしても、「その点は、ただ今検討中」と受け流せば、議論はそこで終わりになる。首相がそれ以上追及されることはない。
野党の追及を受けてしどろもどろになり、立ち往生の醜態をさらすより、「ただ今検討中」の言辞を弄して国会審議を乗り切ったほうが、内閣支持率のポイントは上がる。ーー岸田首相はそう考えているに違いないが、これは大きな勘違いである。
そういう逃げの姿勢からは、国民の理解も共感も生まれない。これでは内閣支持率も下がる一方だろう。
たとえば少子化対策の問題。これが早急に解決すべき焦眉の急であることは、これまで本ブログで何度か述べた通りである。首相は今国会の会期中に具体案を示し、野党の見解とすり合わせを行いながら、効果的な対策を出してほしいものだ。国民の大半はそれを望んでいると私は信じる。
「戦後の安全保障政策の歴史的転換だというのに、『手の内を明かせない』などと言って、具体的な説明を避けてばかりでは、一向に議論は深まらない。岸田首相に、本気で国民の幅広い理解を求める気があるのか、疑わしいと言わざるを得ない。」
(2月1日配信《安保政策転換 首相は具体論に応じよ》)
社説が言うように、岸田首相は「具体的な説明を避けてばかり」。これでは「一向に議論は深まらない」。中身はスカスカになるばかりだ。
「岸田首相に、本気で国民の幅広い理解を求める気があるのか、疑わしい」と社説は述べるが、もちろん岸田首相に「本気で国民の幅広い理解を求める気」などあるはずがない。あるのはただ「野党の追及をかわしたい」というその場しのぎの逃走願望だけだろう。
「検討使」と揶揄されることの多い岸田首相。たしかに、野党が具体的な論点をあげて追及しようとしても、「その点は、ただ今検討中」と受け流せば、議論はそこで終わりになる。首相がそれ以上追及されることはない。
野党の追及を受けてしどろもどろになり、立ち往生の醜態をさらすより、「ただ今検討中」の言辞を弄して国会審議を乗り切ったほうが、内閣支持率のポイントは上がる。ーー岸田首相はそう考えているに違いないが、これは大きな勘違いである。
そういう逃げの姿勢からは、国民の理解も共感も生まれない。これでは内閣支持率も下がる一方だろう。
たとえば少子化対策の問題。これが早急に解決すべき焦眉の急であることは、これまで本ブログで何度か述べた通りである。首相は今国会の会期中に具体案を示し、野党の見解とすり合わせを行いながら、効果的な対策を出してほしいものだ。国民の大半はそれを望んでいると私は信じる。