ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

娘からの電話

2021-03-06 11:41:20 | 日記
昨夜、娘から電話が掛かってきた。娘の娘、つまり私の孫のUちゃんに、私がプレゼントを贈った(送った)ことへのお礼の電話である。Uちゃんはこの4月からぴっかぴかの小学1年生。新聞広告で雑誌「小学1年生」にドラえもんの目覚ましが付いてくることを知り、ジイジの私がアマゾンで東京の娘宅に送るよう手配したのが、3日前のことである。

Uちゃんはコロナにも罹らずに、元気で幼稚園に通っているらしい。
「そろそろジイジのところにも遊びに行きたい、とUちゃんも言っているんだけど、5月の連休あたりは大丈夫かしら?」
「うーむ、難しいんじゃないかな。緊急事態宣言が、解除されるかどうか」
「そうかあ、早く解除されると良いんだけど」
「緊急事態宣言が解除されると、また感染者が増えて、今度は7月ぐらいにピークが来るらしいよ」
「えっ、ホント?そんなこと、だれが言ってたの?」
「きょうのニュースで、そんなことを言っていた」
「そうかぁ・・・」
娘が声を曇らせた。訊くと、7月になったら一家4人で石垣島へ旅行に行こうと計画を立てていたという。子供たち(孫たち)も遊びたい盛りだから、それもまあ自然な流れなのだろう。

私は複雑な気持ちだった。孫たちが石垣島の自然の中で思い切り羽を伸ばすのは、むろん悪いことではない。それ自体はむしろ良いことだ。
だが、小さな子を持つ日本中の若いファミリーが、緊急事態宣言の解除とともにあちこちの行楽地に出かけたら、一体どうなるのだろう。緊急事態宣言の解除を「トラベル解禁だ、やっとトラベルOKが出た」と勘違いして、若いファミリーが全国各地の行楽地に押しかけたら、賑わいを取り戻した全国の行楽地は、たちどころに妖怪コロナの餌食になるのではないか。

緊急事態宣言が解除されれば、地方の観光業者はそれによって息を吹き返すだろうが、それもほんの一時(いっとき)のこと。全国の観光業者は、すぐに再びもっともっと深刻なダメージに見舞われるだろう。

そうした懸念を、私は電話では話さなかった。著名な識者たちがテレビのワイドショーなどで、私の懸念を代弁してくれるのをただ待つばかりである。なんだかなあ。
コメント
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