ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ミサイル発射 北の国と中国は

2021-03-25 11:16:26 | 日記
北朝鮮がまたミサイルをぶっ放した。ミサイルの発射は去年3月以来で、1年ぶりのことになる。今回は2発で、2発とも日本の領域には飛来せず、排他的経済水域(EEZ)にも落下しなかったという。

問題は、北がミサイルをぶっ放したその意図、ないし狙いである。発射には莫大な費用がかかるから、北が何の狙いもなしに、ただ「国威発揚」というだけでミサイルをぶっ放したとは、考えにくい。一説によれば、1発の発射には少なくとも100万ドル以上がかかり、ただでさえ苦しい懐事情の北にとって、これは大きな負担になる。

それではなぜ北朝鮮はこの時期にミサイルを2発もぶっ放したのか。「裏で糸を引いているのは、中国だな」。ミサイル発射の報に接したとき、私は咄嗟にそう感じた。そう感じたのは、私がここ数日、ブログで中国問題を取りあげているからである。

このところ中国は、日米豪印英仏加による中国包囲網が強化され、焦りを禁じ得なかったはずだ。そこで「俺んちの内政問題に首を突っ込んで、あれこれ騒ぎ立てると、家(うち)の若いもんを抑えられなくなりますぜ」と啖呵を切ったのだろう。こう啖呵を切るために、中国の親分は北の太っちょ若頭に連絡を取り、「そろそろアレをやってみないか。費用はこっちが面倒を見るから、心配はいらない」と焚き付けたのだろう。

テレビを見ていたら、「今回の北朝鮮によるミサイル発射は、中国とは関係ないでしょうね。北朝鮮は中国が望まないことはやりませんから」と言っている評論家がいた。この発言には「中国は、北朝鮮がミサイルを発射して周囲にーー自国にーー脅威を与えることは望まない」という見解が前提されている。しかし「中国は、北朝鮮がミサイルを発射して周囲にーー敵側の諸国にーー脅威を与えることを望んでいる」としたら、どうなのだろう。その可能性は大きいと思うのだが。
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