おはようございます。
昨日も、なんとなく雨がちな一日でしたねー。
というか、子供たちは夏休みが始まって、ルンルンなんでしょうね。
ま、明日は海の日だし・・・出来れば、明日には天気回復して欲しいところですね。
さて、その時、僕は御島さん(31)とのんびりと天ぷら屋で食事をしていました。
「いやあ、しかし、週末、昼間から天ぷらで酒なんてのは、気分いいよねー」
と、僕。
「夏の週末って感じがしますよねー。酔鯨の冷やもなかなかいけますね」
と、御島さん。
「純米吟醸の淡麗生酒だからね。これは冷やが一番な感じだね・・・」
と、僕。
「茄子とアスパラガスの天ぷらも美味しい・・・わたし、野菜の天ぷらって大好物なんですよね」
と、御島さん。
「ふーん、ペコロスの天ぷらかあ・・・って、要は小さい玉ねぎの天ぷらって事ね。ふーん、勉強になるなあ・・・」
と、僕。
「最近、聞き慣れない西洋野菜が多くなってきましたからね」
と、御島さん。
「うん、まあ、でも覚えりゃいいことだし、このペコロスの天ぷら、すごく美味しい」
と、僕。
「でもさ、子供たちは今日から夏休みなんでしょ?子供の頃は40日の夏休みって長い気がしたけど・・・最近は一ヶ月なんてあっという間に感じるよ」
と、僕。
「そうですね。なんだか、大人になればなるほど・・・時間の進みが速く感じますね」
と、御島さん。
「だいたい子供の頃は、一週間が長かったもんな・・・それが今じゃあ、仕事していると、ほんと一週間なんて、たちまち過ぎていく感じだよ」
と、僕。
「ゆるちょさんは、毎日の仕事が充実しているから、そんな感覚なんでしょうね・・・楽しい時間は速く過ぎるっていうし・・・」
と、御島さん。
「まあ、そういう話なら、いいんだけどね・・・確かに仕事は充実しているな・・・」
と、僕。
「うちの事務所的には、そうでないと困りますから・・・今は大きく売れる商品はゆるちょさんしかいないんだし」
と、御島さん。
「はい、がんばります、御島社長!」
と、僕は笑顔で言葉にした。
「ししとうに蓮根の天ぷらがまた、美味しいわ・・・」
と、御島さん。
「僕は穴子一本揚げを・・・サクサクしていて、中はほろりと来て、美味いわ、これ・・・」
と、僕。
「でも、ほんと週末はこの頃、のんびりと過ごせてもらって・・・魂の洗濯が出来ている感じで嬉しいわ・・・」
と、御島さん。
「御島さんは事務所の社長になってから、ほんと生き生きしている感じがするよ。天職を得た感があるよね」
と、僕。
「わたし、自分で好きなようにやりたかったんです。一からすべて・・・そういう思いをずっと持っていたから・・・こういう実業の仕事が似合っているのかもしれません」
と、御島さん。
「御島さんはなにより美しいから、交渉事も上手く進むし、相手だってすぐに笑顔に出来ちゃう・・・美しいってこの日本じゃ大事だよね」
と、僕。
「それはわたしの玉がゆるちょさんだからですよ。商品が優れているから、話もし易い・・・そこはやっぱり実業の世界では一番大事だと思いますよ」
と、御島さん。
「まあ、そう言われると単純に嬉しいけどね」
と、僕。
「結局、ひとって関わりがすべてなのかと思ったりしますね。わたしはゆるちょさんの仕事に関われるからしあわせなんだし、それは自分で選んだ道だから、納得出来るし」
と、御島さん。
「納得して毎日仕事が出来ている・・・それが日本人にとって、一番大事な仕事環境なのかなって、わたし、思ってます」
と、御島さん。
「なるほどね・・・それは僕も納得して仕事が出来ているし・・・だから、毎日が速く過ぎていくのかな・・・」
と、僕。
「サラリーマンの頃はどうしても、やらされている感がありましたから、納得出来ない事も多かったけど」
「・・・今は全部自分でやる世界だから、納得した仕事しかしませんから・・・それがいい方向に進んでいるんだと思います」
と、御島さん。
「それで、ゆるちょさんに適した仕事を自分なりに勧められるから・・・それはゆるちょさんの為にもなる事だし、それがすごくしあわせですね」
と、御島さん。
「女性って2種類だと思うんです。誰かをサポートするのが得意な女性と前に出て自分で仕事をするのが得意な女性と・・・わたしはそのどちらもが得意みたい・・・」
と、御島さん。
「他人と交渉するのも得意だし、ゆるちょさんの為に最大限の便宜を図ることにも歓びを感じるから・・・」
と、御島さん。
「だから、今の御島さんは、圧倒的に輝いているんだね」
と、僕。
「そういうことだと思いますね。自分でも、毎日、しあわせ!って感じですもん」
と、御島さんは、笑顔で答えた。
「そう言えば・・・御島さん、離婚協議の方はどうなってんの?」
と、僕。
「秋くらいには、結論が出ると思います。もちろん、完全な離婚のカタチで・・・慰謝料も結構取れると思いますけどね」
と、御島さん。
「ま、浮気した罰ですよ、わたしがいるのに・・・もう、どうでもいいけど、取れるモノは取ります、シビアに」
と、御島さん。
「なんか、御島さん・・・事務所の社長になってから、一回り強くなったような気がするな。一本筋が通ったっていうかさ」
と、僕。
「ま、世間の荒波に漕ぎだしちゃいましたからね。それはそうなるとは思ってました」
と、御島さん。
「でも、強くなる分には、いいんじゃないですか?わたしも素敵な女性に・・・美田園さんのような強くて素敵な女性になりたいから」
と、御島さん。
「大人の素敵な女性のいい例を知っていると・・・女性はそっちに向かえるね」
と、僕。
「ええ、その通りだと思います」
と、御島さん。
「うーん、ホタテの天ぷらもなかなか美味いぞ。で、それを酔鯨で流す、と・・・」
と、僕。
「キスの天ぷらも美味しいです。で、それを酔鯨で流すんですね?美味しいー」
と、御島さんは笑顔。
「で、やっぱり天ぷらは車海老にとどめを刺すねー。うーん、美味い!」
と、僕。
「ほんと、車海老が甘いわ・・・衣サクサクで美味しいし・・・」
と、御島さん。
「でも、御島さんが今、しあわせを感じられているってのは、要は人間性がデカイから、前にも出られるし、サポートの仕事にも、歓びを感じられる」
「つまり、人間のキャパシティがデカイ事が、日本人がしあわせを感じる、すべての基本になっているって事なんじゃないのかな?」
と、僕。
「だから、仕事を楽々とこなせる・・・そういうことじゃない?」
と、僕。
「あー、それはそうかもしれないですね。会社に入った頃に比べると、いろいろな仕事もしてきたし、それこそ、恋愛や結婚で成長したこともあって」
「それに今回の離婚につながる毎日も、自分を成長させてくれたと思います・・・」
と、御島さん。
「わたし、大学時代に仲の良かった友人がいたんですよ、もちろん、女性ですけど・・・」
と、御島さん。
「御島さんは、慶応だったよね?」
と、僕。
「はい。もう懐かしいですけど」
と、御島さん。
「それで、ちょっと前にその女性と久しぶりに会って・・・彼女は大学卒業と同時に結婚して家庭に入ったんです・・・当時は仕事しなくていいって、皆に羨ましがられて」
「・・・わたしも羨ましかったんですけど・・・先日会ったら・・・全然成長していなくて・・・むしろ、怒りっぽい、ただのおばさんになっていた」
「・・・外見はそうじゃなかったけど・・・近所であった事を嬉々として話すような・・・そんな女性になっていたんです」
と、御島さん。
「わたし、それがショックで・・・旦那の愚痴を言って、子供だけが大切で・・・生活疲れがストレスにつながっていて・・・怒りっぽいだけの気の弱い女性」
「・・・そんな女性・・・」
と、御島さん。
「それって、御島さん自身が自分を成長させてきたからこそ・・・他人の中身も普通にわかるようになった・・・そういう事なんじゃない?」
と、僕。
「そうかもしれませんね・・・でも、やだったな・・・こんな女性にだけはなりたくないって思ってた・・・そんな女性に友人がなっていたことが・・・」
と、御島さん。
「人間のキャパシティが小さいから、ちょっとした事が怒りに変わっている感じでした。毎日旦那の帰りが遅いとか、給料が思った以上に安いとか・・・」
「そんな愚痴ばかり言ってた・・・」
と、御島さん。
「なるほどね・・・でも、そういう旦那だって、わかっていて結婚したんじゃないのかな、その女性」
と、僕。
「大学時代つきあっていた、先輩と結婚したんですよ、その彼女・・・彼女から見たら、テニスサークルの素敵な先輩としか見えていなかったんだと思います」
「社会に出てからの事なんて、あまり気にしていなかったんじゃないかな・・・」
と、御島さん。
「なるほど・・・大学時代って、華やかに感じるからね・・・」
と、僕。
「なにより、わたしが嫌だったのは・・・その女性、夢がなかったんですよね・・・なんか、毎日、家事をこなすだけで淡々と過ぎていく毎日なんて」
「わたしには考えられない・・・」
と、御島さん。
「だって、人間って、夢があるからこそ、日々の仕事を輝かしていけるんじゃありません?人生を輝かしていけるんじゃありません?」
「夢がなかったら・・・わたし、一日として、やっていられないもの・・・」
と、御島さん。
「ちなみに・・・今の御島さんの夢って、具体的になんなの?」
と、僕。
「それはゆるちょさんを世界一の大物にすることに決っているじゃないですか!それがこの事務所の社長としてのわたしの義務でもあるんだし・・・」
と、御島さん。
「その目標に向かって、ゆるちょさんを精一杯支えるのがわたしの使命ですから」
と、御島さんは、目の笑ういい笑顔になった。
「はあ、がんばります。それを聞いたら、一層がんばらないと、いけないもんねー」
と、僕は酔鯨をくいっと飲む。
「しかし、御島さんのその話でわかるのは・・・女性って、専業主婦になっちゃうと人間的に成長する機会が少ないって事なんだね。だから、むしろ、キャパが小さくなる」
「御島さん的には、そういうことでしょ?」
と、僕。
「ええ・・・わたしも結構社会に出てからドロ被る仕事してきたし・・・」
「そういうネガティブな経験を超えてきたからこそ、人間としてのキャパシティが大きく成長出来たと思っていますから・・・」
と、御島さん。
「なるほど・・・大事なのは、ネガティブを超える勇気・・・自分のキャパシティを大きく成長させるには・・・そういう話になるね、御島さん」
と、僕。
「ええ、わたし的には、そういう話になりますね」
と、御島さんは笑顔を見せる。
「社会で真面目に仕事をしてくれば、ドロも被るし、たくさんのネガティブを引き受けることになる」
「それに御島さんは、美しいから、結婚に至るまで、いくつもの恋愛を経験しているだろうし、その挙句結婚をしたのに、浮気され、離婚・・・」
「自分を成長させるには、それがいい経験になったと言うことだろうね・・・」
と、僕。
「ええ・・・自分のキャパシティを大きくしてくれたんだから・・・逆にそのネガティブ達に感謝ですよ」
と、笑顔の御島さん。
「わたし、社会に出て、本当によかった・・・」
と、御島さんは言い抜いた。
「ゆるちょさん・・・なんとなく、もう少し飲みたいんで、もう一軒、お酒飲める所に行きません?なんか、そんな気分になっちゃって」
と、御島さん。
「そうだな。もう一軒行こう・・・つーか、御島さん、お酒も強くなったんじゃない?」
と、僕。
「ふふふ。そうかもしれませんね。でも、楽しい気分だから、それでいいの」
と、御島さん。
「ま、それなら、いいけどね・・・僕は御島さんに付き合うだけだし」
と、僕。
「ふふふ・・・なんか、人生上手く行きだした感じ!」
と、御島さんは笑顔で、言葉にするのでした。
僕は笑顔で、そんな御島さんを見るのでした。
(おしまい)
さ、今日は3連休2日め・・・存分に楽しまないといけませんね。
自分の人生は自分で作るもの。
気合いれて、楽しんでいきましょう!
ではでは。、