「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

メグ・ライアンとビリークリスタルの「恋人たちの予感」(週末の名画論考!)

2010年07月31日 | 名画論考!
おはようございます!

というわけで、週末の名画論考!ということで、

えー、この論考のコンセプトは、まあ、このブログはけっこう若い方にも、

見ていただいているし、女性の方にも、見ていただいているらしくって、

まあ、もちろん、男性の方が、多いんですけど、

まあ、

「あなた、楽しい時間が過ごしたいの?そう。んじゃね、昔、こういう映画があってさ。これを観ると、楽しい時間が過ごせるよ!どう、これ?」

と提案するみたいな感じで、映画を紹介できればなあ、というコンセプト

で、書いてます。だから、まあ、あまりネタばれは、書かずに、紹介文を書いて、

「ああ。なんか、この映画、良さそうだなあ」

と思って頂けるとうれしいわけですけど、

まあ、映画の中身によっては、解説したほうが、より、その映画を楽しめる場合には、

前回みたいに、解説したりもするつもりなんですけどねー。


というわけで、今回の映画は、小粋なロマンティックコメディ、

ロブライナー監督、ノーラエフロン脚本の、

「恋人たちの予感 When Hurry,met Surry.」(1989年・米製作)

を遡上にあげますねー。

えーこれ、主演ビリークリスタル、そして、共演メグ・ライアン!というわけで、

えー、若い方は、知らないかもしれませんが、1990年代、

彼女は、ロマンティックコメディの女王と言われていましたけど、

その先駆けとなった映画ですねー。

というわけで、まだ、この映画が公開当時は、メグ・ライアンの名前は、

あまり大きくなかったんですね。当時のニューヨークのショービズ界でも、

確かこの映画は、ニューヨークで人気のあるサタデーナイトライブの常連コメディアンである、

ビリークリスタルの映画として、紹介されていましたからね。

ボックスオフィスの人気も、最初は、ビリークリスタル人気ではじまったんでしたね。

それが、いつの間にか、ビリーにもひけを取らない人気になったのが、

この映画で、めちゃくちゃ、キュートなサリー役を演じたメグ!ということで、

いやあ、改めてこの映画を見ましたが、男性は、ちょっとやられますよ、これ!

ほんとに、こんな女性がいたら、ほんと、結婚したくなりますね!絶対に!


と、まあ、この映画を見た当時、僕は、まだ、大学生で、しかも、まだ、恋愛経験もそれほど豊富でもない、

もう、アンポンタンの極地でしたからねー。まあ、体型は、浪人中にダイエットしたおかげで、

まあ、なんとか、普通より、ちょっと大きめかな、ぐらいで、とどまっていた時ですから、

まあ、恋愛は、なんとか、OKの頃でしたけど、まあ、この映画に関連して、私生活でも、いろいろありましたねー。


冒頭、シカゴ大学を卒業した、ハリー(ビリークリスタル)は、自分の恋人と熱い抱擁をしているわけです。

そこに、ロングワゴンタイプのポンコツ車で現れるのが、サリー(メグ・ライアン)です。

ハリーとサリーで、ニューヨークまで、交代で運転していく、予定らしいわけです。

ただ、ハリーもサリーも初対面、サリーの親友の彼氏が、ハリーだった、というわけです。

車がついても、キスしたまんまのハリー達に、

「えへん」

という声で、気づかせると、ハリーは、荷物を後部に載せるわけですが、またまた、恋人と熱いキッス・・・。

サリーは、あきれて、クラクションを鳴らす始末。

ってなことをやりながら、ハリーとサリーは、一台の車を交互に運転しながら、ニューヨークを目指すわけです。


まあ、冒頭こんな感じなんですけど、ここで、語られるのは、ハリーの暗さ(ダークサイドとか、言ってたけど)と、

サリーの明るさや、真面目さです(サリーというか、メグの若い演技がかわいいんですよ)。

ハリーは、

「本は、まず、最後のオチから読む。なぜなら、いつ死ぬかわからないから。僕はいつでも、死に備えているんだ」

と主張して、やたら、暗いんですね。

そして、いろいろサリーと話すうちに、彼は、なにかをわかったような顔をするわけです。

サリーは、何か釈然としないので、何をわかったのか、聞くわけですよ。そうすると、

「君は、最高のセックスを知らないんだ!」

という断定的なセリフが帰ってくるわけです。まあ、あの時代、このあたりの表現は、ちょっと

日本的には、真新しいものが、ありましたねー。

それに対して、サリーは、

「そんなことは、ないわ。わたしは、ちゃんと、最高のセックスの経験が、何回もあるのよ!」

と、夕食をとるために入ったレストランの中で、大声で叫んでしまい、皆をドン引きさせちゃうわけです。

まあ、このひと、こういう関係の話には、ついつい、大声をあげたり、するくせがあるんですねー。

それについて、席につきながら、ハリーは、その良かった相手の名前を聞くわけです。

「・・シェルドンよ」

と、サリーが答えると、ハリーは、

「だめだ、その名前じゃ。多分、税理士か、弁護士に多い名前だ。でも、その名前じゃ、相手を満足させる最高のセックスはできない!」

と、断定する始末(このセリフは、ふりですからね。覚えておいてください(笑))。

まあ、こういう粋な会話(粋か?)が、随所に散りばめられているのが、この映画の特徴で、このおもしろくてどこか憎めないハリーと、

几帳面で、レストランのメニューを頼むのに、かなりのこだわりを見せるサリーの13年くらいの物語が、本作なわけですねー。


映画の流れとしては、彼らは18時間の旅を終え、無事、ニューヨークの凱旋門(?)みたいな場所で、別れ、新しい時間が始まります。

5年後、ハリーは、空港で、ジョーという弁護士(やっぱり(笑))と、キスしているサリーに出会います。このとき、ハリーは、ジョーと知り合いだったわけです。

しかし、その後に、乗った飛行機で、サリーの後ろに、ハリーの席がたまたまあった、というところから、席を変わってもらって、

二人の会話が、はじまるわけです。

サリーは結婚していませんが、ハリーが、結婚間近だということを聞くと、サリーは笑いだしてしまいます。

「あなたが?結婚?」

まあ、信じられない感じなんですけど、サリーもジョーとつきあい始めて、1ヶ月ということで、お互い、ラブラブで、人生これから!みたいな

雰囲気なわけです。そして、男性と女性は、友達になれるか、という話になるわけなんですね。


5年前、ニューヨークに向かう車の中で、話された会話なんですけど、ハリーが言うわけです。

「男性と女性は、絶対に友達になれない。なぜなら、魅力のある女性とは、男性は、常に寝たいと思っているからだ」

サリーは、それについてこう言います。

「じゃあ、魅力がない女性なら、友達になれるというわけ?」

ハリーは、こう答えます。

「魅力がなくても、男性は女性と、寝たいものなのさ」

サリーは、いいます。

「じゃあ、私が、寝たくない、と言ったら?」

ハリーは、素直に言います。

「そこで、友達関係は、終わりということさ」

こういう会話が、5年前になされていたわけです。


そして、空港に着いて二人で歩いているときに、この話が、蒸し返されるわけです。ハリーがこう言うんですね。

「お互いに好きな相手が、いる場合は、限定的に友達になることができる。でも、相手が「なぜ私以外の友達をもつの?」と思ったらまずいなあ。そしたら・・・」

という話になって、結局、

「男と女の友達関係は、成立しない」

という結論になるわけですね。


そして、この会話が、この映画全体のテーマになっていくんですねー。


この空港での出会いから、さらに5年後。

サリーは、ジョーと別れたことを、女友達に語るところから、始まります。

31歳のサリーは、結婚したかったようでしたが、結婚して、子供を持つと、お互いの恋愛生活、いわゆるエッチが消えてしまう、

という周りの状況を見て、結婚しない、という選択をしていたんですね。でも、結局、いろいろなことで、お互いの考えが

ずれてしまって、別れてしまったんです。

一方、ハリーも、結婚したヘレンと別れていました。ま、彼女は、税理士(!)と不倫の上、彼を捨てたのです。


ハリーも、サリーも、傷ついていました。

そんな二人が、本屋で、出会うのです。

そこから、本当の二人の物語が、語られるわけです。


まあね、内容については、映画を見てもらうとして、なかなか、小粋で深い映画でしたよ。

まあ、この二人に、それぞれの友達、が絡んできて、ハリーとサリーの間の関係性が語られるわけですが、

ハリーの言葉を借りれば、

「寝ようとは、思わない、魅力的な女性とのはじめての友達関係だ」

という二人の関係になるわけです。

この二人の関係性がいいわけですよ。ちょっと真似したくなるくらい、お似合いのカップルなんだけど、そういう関係でなく、

でも、いいたいことを言い合える関係。

でも、それだけで、済むはずもなく・・・というお話なんですね。


僕は、この映画を見て一発で、ビリークリスタルが好きになって彼のファンになりました。

まあ、サタデーナイトライブのビデオを借りてきたり(当時はレンタルビデオでしたからね)、いろいろ楽しんだ記憶があります。

そして、もちろん、メグ・ライアンのファンにも、なったわけです。もう、キュートというのは、この映画の彼女に与えられる敬称ですよ。

この演技力、たまりません!

まあ、メグ・ライアンは、この映画と、「めぐりあえたら」のこの二本が、最高だと思いますね。

彼女、トップガンにも出ていて、

「なかなか、綺麗なひとだなあ」

と思っていたんですが、実は、本作での、演技力とその表情の力が、すごいんですよ。

もう、男はイチコロって、感じで、その演技力、表現力の確かさ、確実に伝わってくる感情が、もう、男性のハートをわしづかみです。

当時、僕のまわりにいた女性が、

「こんなかわいい女性に、私もなりたいわ」

と、よく言っていたものです。


僕は、この映画を、ある女性に、

「券を買っちゃったんだけど、一緒にいく予定だった女の子が急遽行けなくなっちゃって・・・。もし、よかったら、いかない?」

という誘いを受けて、観たんです。僕は当時あんぽんたんですから、それを素直に信じていたんですね。

そして、この映画を観た後、彼女が、紹介してくれた、ちょっと高めのイタリアンで、食事をし、ワインを飲み、たくさんしゃべって、

なかなか、いい気持ちで帰ったことを覚えています。

その子は、以前、クリスマス関連のお話を書いた時の主人公になった女性で、某有名国立大学の超頭が良くて超お嬢様で、超美人な女の子でした

(2009年12月22日にあげた記事「クリスマスの思い出」で書いた女性ですね。由美ちゃんじゃ、ないんです)。

なぜ、僕が誘われたのか、当時、僕は、何も考えていないというアンポンタンでしたねー。


これ、どう考えたって彼女がコース考えて設定して、券まで、揃えてたってことですよね。


それで、この映画のチョイス!もう完璧ですよ。

もちろん、僕は、そのイタリアンレストランで、女性と男性が、友達になれるかについて、バンバン話しました。

もう、僕は、当時、酒が入ると、このひと、おもしろいランキング一位でしたからねー。

そういうところを、好まれたんだろうと、思いますねー、今思えば。

でも、僕は、当時は、奥手でしたからねー。だって、このコース設定と、映画の内容を考えれば、

彼女が、何を求めているか、わかるじゃないですか。ねー。

ほんと、アンポンタンでしたねー。


僕は、その後も、彼女から、いろいろなメッセージを受けるのですが、自分に自信がなかったこともあり、スルーしていくんですね。

彼女の気持ちも考えずに、多分、僕は一杯一杯だったんだと、思います。

「世界が違いすぎる・・・」

そんなことを、考えていたことを覚えていますね。


この映画のラスト、感動的なシーンが、あります。

そのシーンを見ながら、彼女は、こう言われたかったんだろうなあ、と思いましたねー。

そして、彼女も、メグ・ライアンのように、言いたかったんだろうと、思いました。

そういえば、僕は、今、気が付きましたが、当時のぼくは、完全に、このビリークリスタルのタイプでしたからね!

まあ、今でも、中身は、ビリーな感じですけどね。

そうか、それで、彼女は、この映画に、僕を誘ったんだ!


と、今頃、気づくアンポンタンです。ほんと、しょーもねーなー(笑)。


この映画、ほんと、いいですよ。

彼女だったり、これから、彼女にしたいひとと、一緒に。

そしてもちろん、彼氏や、これから、彼氏にしたいひとと、一緒での、ご視聴をオススメします。

男性と、女性の恋愛の深さも、楽しく、感じることが、できます。

そして、なにより、

「男性と女性は、友人になれるか」

というテーマで、二人で、話すことができる。

「確かに、男性は、魅力的な女性を見ると、本能的になるし・・・」

なんて、きわどい話も、まあ、できたり、いろいろ話すきっかけになるしね。

ほら、そこから、

「わたしのこと、どう考えているの?」

的な方向へ、持って行ってもいいしね。

うーん、20年前、彼女は、僕と同じ様に考えたんだろうなあ(笑)、と今、気づきました(笑)。

ほんと、あんぽんたんだ、俺(笑)。


そして、メグ・ライアンの本当の魅力を感じられる、素晴らしい映画です。

週末のひとときにでも、ちょっとこころを楽しくしたいと、思った時、この映画を、見てみることをオススメします。

そして、最後のシーンを、楽しみに見てくれると、うれしいですね。


しかし、映画というのは、いいですね。

当時の自分だけでなく、誘ってくれた彼女の真意まで、わかっちまいました。

あの子は、今、しあわせに、しているだろうか。

と、彼女のその美しい面影を思い出しながら、

今日は、この辺にしておきましょう。


ここまで、読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。




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