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午後11時です。お疲れ様です。
いつものように「夜11時の「リアル・ニュータイプ理論」入門」として、ちょびっとずつ書いて行きましょう。
まずは平易にやさしくをモットーにしていきたいと思いますね。
さて、今日も早速、始めて行きますか!
我らがリアル・ニュータイプ・バー「レイちゃん」のママ、レイコママが今日も相手してくれます。
もちろん、ママの右腕、アヤカちゃん(22)も笑顔でカクテルを作ってくれます。
そして、もちろん、僕の隣でくだをまくのが若い池澤くん(24)と早稲田卒の薄木カナコ(24)ちゃんです。
もちろん、その横にサラリーマンの島田タモツさん(38)とパート主婦の千駄木キョウコさん(38)もいます。
「そんな事言ったってさ。あんたみたいに年齢を重ねても誰にもモテないオトコなんて、そうそういないよ」
「普通は大学時代に女性のひとりくらいは出来るから、その女性との縁を大事にして、それを結婚にこぎつけて、その縁を大事に大事に発展させていくから」
「世のサラリーマンってのは、しあわせになってくんだよ」
と、タモツさんが言葉にします。
「何が「リアルニュータイプ理論」だ。笑わせるな。「ハッピーエナジー」だが、何だか知らねーが、そんな怪しげな話、信じる奴がいるわけがねー」
「特に人生真面目に生きてきたサラリーマンには、な!」
と、タモツさん。
「だいたい、笑わせるなよ。お前、何歳だよ。40歳過ぎのオヤジだろ?そのオヤジが夢みたいな事語って恥ずかしくねーのかよ」
「世の中見てみろよ。みんな真面目に働いているんだ。真面目に働くからこそ、しあわせってのはやってくるんだよ」
「それが何かいい話でもあるかと思ったら、「ハッピーエナジー」だがなんだか知らねー誰もわからねー、まやかし話を永遠しているだけじゃねーか」
「くだらねー。あんたバカじゃねーの?」
と、タモツさん。
「いいかい、世の中、いい高校入って、いい大学出て、一流の会社に入って、真面目に働いてりゃ、そのうち、イイコトあるんだよ」
「それが本当のしあわせってもんだ。それくらい知らねーのかよ。頭悪いなお前。だから、夢見がちな現実知らねー糞オヤジは嫌いなんだよ・・・」
と、タモツさんは言い抜いた。
「キョウコさんもそう思わねえ?こいつ、俺達より、年寄りだから、俺達に嫉妬して、適当な事言ってるんだよ。こんな奴の話なんか一切聞く事ねーって」
「ったく酒がまずくなる。帰ろうぜ、キョウコさん」
と、タモツさんはキョウコさんに絡んだ。
「帰りたければ、あんたひとりで帰りなよ。わたしはまだ、ここにいるよ。それにあんた・・・どうして、奥さんと子供達がいるのに」
「毎日ここにいるんだい・・・その事、自分の事をきちんと考えた事あるのかい?」
と、キョウコさんは、若干怒っている。
「キョウコさん、怒ってんの、珍しい・・・いつも絡むだけの酔っぱらいオンナな癖に・・・」
と、タモツさん。
「聞き捨てならないね・・・あんた、そういう目でわたしを見てたんだ・・・おまえだって、いつも気が弱くて直帰じゃ家に帰れない、気弱オトコだろ!」
と、キョウコさんは、さらに怒っている。
「う、うるせー。別に帰りに景気付けに一杯やるくれー、サラリーマンの正当な権利じゃねーか。それくらい行使したって誰も文句言わねーだろ」
と、タモツさん。
「あら、どうかしら・・・あんたのかみさん、いっつも帰りの遅いあんたに食って掛かかってるらしいじゃないか」
「それでも、そういうあんたのかみさんが怖いから、酒を引っ掛けて帰らないと帰れないんだろ、あんた」
と、キョウコさん。
「だいたい、子供にだって、馬鹿にされてるって言うじゃないか・・・それが本当のしあわせかい?サラリーマンのしあわせってのは、そんなに底が浅いものなのかい?」
と、キョウコさん。
「そんなこというけど、じゃあ、キョウコさん、あんたの家はどうなんだよ。もう10年以上セックスレスだろ?」
「あんたのコオマンも腐っちゃっているんじゃねーのかよ。それとも、もう更年期障害か。早いねー」
と、タモツさん。
「あんたね・・・女性に言ってイイコトとこれだけは言っちゃいけないって事があるの知らないの?え、教えてやろうか?」
「力ずくで。いいのよ、別に。これでもあたし高校生の頃、テコンドー習ってたんだから、あんたなんか一発ケリ入れて、のしても構わないのよ」
と、キョウコさん。
「お、お、やるのか、おい!やれんのかよ・・・結婚ふしあわせオンナが何ほどのものがあるんだよ・・・」
と、やおら立ち上がるタモツさんは、少し青い顔。
「あらそう。やるのね、いいわ。わたしが嘘を言ってない事だけを証明してあげる。なによ、自分だって結婚ふしあわせオトコの癖に・・・」
と、立ち上がるキョウコさん。
「いい加減にしろ!このウンコオトコとウンコオンナ・・・おめーらみてーの見てっと、こちとら腹が立ってくんだよ」
「ゆるちょさんが、やさしく語ってくれてるからって勘違いすんじゃねーぞ。この人、本気で怒ったらおめえらなんぞ「へ」でもねー」
「それわかってるから、やさしく語ってくれてる、言わば、サービスだ。それを聞きもしねーで、あ、そこの糞オヤジ、てめー、ゆるちょさんに向かって、何つった?」
と、切れたのは、なんといつも笑顔のママの右腕、アヤカちゃんでした。
「四十過ぎのジジイが夢語るなだと?おめーこそ、金輪際ヒトコトもしゃべるな。おめー、いらねーから、帰んな。おめーみたいな奴にゆるちょさんの」
「知恵の集積、「リアルニュータイプ理論」を教えたって、ニホンザルにスマホ渡すようなもんだからな。早く帰れ、こら!」
と、バケツに入れた氷入りの冷たい水をタモツさんの頭から思い切りかけるアヤカちゃんです。
その場はシーンとなりますが、誰も言葉を発しません。
その時、アヤカちゃんはギロリとタモツさんに睨みを効かせていました。
(つづく)
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仕事でどうしても書く時間が取れない時は無理ですけど、可能な限りアップしていく所存です。だって言いたい事、たくさんあるから。