私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

無垢なる証人

2023-08-14 21:35:02 | 韓国ドラマ・映画

人権弁護士として活躍していた弁護士が大手ローファームに転職するも、それは父親の作った借金返済の為。環境が変わってからは大した活動も出来なかったが、ある時、雇い主殺害の被疑者となった家政婦の弁護を行うことになる。

事件の目撃者で検察側の証人は自閉症の女子高生であることを知った弁護士は、被疑者弁護の為に高校に通う彼女の元を何度も訪ねるも、警戒する彼女はなかなか心を開こうとはせず。

最初はただ弁護の為に彼女に近づこうとした弁護士だったが、自閉症である女子高生が記憶力も思考力も人並み外れた物を持っている事を知ると、自ら彼女に近づき、彼女を理解しようとするのだ。

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法廷が舞台の映画を今までも見て来たが、どうしても裁判上の駆け引きばかりに目が行ってしまっていた。この映画の証人はそんな駆け引きになんの興味もない女子高生だ。「夢は弁護士になることだけれども、多分無理だと思う。でも弁護士は無理でもいい証人にはなれると思った」素直な言葉を口にするまで心を許してくれた彼女に、被疑者の弁護士として向き合わなければならない弁護士。

被疑者も証人も法廷では自ら主導権を握って話す事は出来ない。弁護士や検事の質問に答える事でしか何かを語る事は出来ない。女子高生に駆け引きの気持ちがないからこそ、本当に語りたい事を語らせてあげるには、弁護士である彼の言葉が大事になってくる。「彼女が話したいことを語らせてあげたい」弁護という利害関係とは関係ない思いがストレートに伝わってくる。

 

 

 

 



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