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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

青春ウォルダム

2025-07-14 21:42:55 | 韓国ドラマ・映画

配信サービスで韓国ドラマを楽しんでいるのだが、いいね!を押さずともAIは私の好みを察知し、お薦めドラマが何本もトップに上がってくるようになっている。そんな中の一本がこの『青春ウォルダム(青春越壁)』だった。

兄の突然の休止で国王である父親の跡継ぎである世子(セジャ)となったイ・ファンとイ・ファンの恩師の娘であるミン・ジェイ。
ミン・ジェイはイ・ファンの友人であるハン・ソンウンと結婚が目前に迫り幸せの中にいるはずだったのに、家族が殺害され、自分が容疑者になってしまう。

兄の替わりに数々の難事件を解決してきたミン・ジェイは、事件の直前に父の元に送られてきた書簡の内容から、家族殺害の鍵を握っているのは世子(セジャ)であるイ・ファンだと彼の元に一人乗り込むのだ。

男装して宮廷に乗り込み、世子(セジャ)に向けた呪いの文書に秘密があると、宮廷で事件糸口を探すべく活動をしたいと嘆願。

韓国時代劇では男装した女性が男性社会の中で活躍する設定はよく見られるもの。
宦官のケースもあれば、そうでないケースもあり。どちらのケースも「いくらなんでもばれるだろう」と思うのだが、そこは余り突っ込まない約束で話はサクサク進んいく。
このドラマは世子(セジャ)が当初からミン・ジェイが女性と分かっていながらも、自分に向けられた呪いの文書の謎を解きたい事もあり、彼女を自分の世話係として任命。一緒にいる時間が長ければ気心も知れるという展開に合わせて、観察力の鋭いミン・ジェイの推理力に世子(セジャ)が信頼を寄せるという流れ。

これと並行して自分の兄を殺して世子(セジャ)になったのでは?というイ・ファンの悩みをミン・ジェイが理解し、お互いがお互いの疑いを晴らすべく助け合う展開になっていく。身分を越え、性別も超えたバディが誕生し、その関係が深まれば深まる程謎に近づき、更に謎が謎を呼ぶという展開。

宮廷内のパワーゲームと世子(セジャ)に向けた呪いの文書の関係が一筋縄ではいかないところがこのドラマの一番の見どころだ。その上、この件が、貧しい民の苦悩とリンクしていることがこのドラマの真骨頂ともいえるかもしれない。パワーゲームに翻弄されるのが宮廷内だけでなく、宮廷外の人々の人生まで変えてしまうという所がなんとも切ない。