私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ラン・オールナイト

2015-05-17 19:09:13 | 映画鑑賞
リーアム・ニーソンと言えば娘を助ける96時間という人が大多数だろう。
この映画は、96時間を16時間に、娘を息子に置き換えた映画かもしれないが、映画の雰囲気としては監督が『アンノウン』『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラ故、アクションそのものにせつなさがあり。

組織の殺し屋という生業故、息子と疎遠になった殺し屋。偶然息子が事件に巻き込まれていることを知り、自分のボスの息子を射殺してしまう殺し屋。
息子(演じるジョエル・キナマン。。。なかなか雰囲気がある・・・)は家庭を顧みなかった父親の助けを拒否しようとするが、トラブルになれば身重の妻や娘が事件に巻き込まれることを知り、「一晩だけ俺に任せろ。」という父親の言葉を聞くしかない。

運転手をしながら家族を守り、空いた時間は子供たちにボクシングを教える息子。
自分を反面教師にして、息子が彼なりにささやかな幸せを手にしていることをうれしくも思い、さびしくも思っている殺し屋。
最後の殺しは、そんな息子を全力で守るためにあるのだ。
取りあえず生き抜くために意味もなく銃をぶっ放したり、意味もなくカーチェースをしているのでもない。

96時間と設定は似ている。人生に疲れた男はアンノウンやフライト・ゲームでも見た姿。目新しいものはないが、父と息子の話を中心に見てもいいし、パートナーとのいびつな関係を清算するという話として見てもいい。さらには殺し屋を30年追いかけてきた刑事の話しにフォーカスしてもそれなりに見どころがある。



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