朗読会サークルに参加するようになって2年足らずが経過。
今まで出会ったこともない、また耳にしたこともない作家を知るきっかけになっています。
私の好きな作家、原田マハさんに同じく作家のお兄様がいらっしゃったなんて全く知りませんでした。
朗読会で彼の短篇を読み、引き込まれたことは以前このブログでも触れました。
それ以来、短篇の面白さに魅せられている私です。
短篇は短時間、隙間時間で読め、凝縮された内容で、短いからこその感動が味わえます。
食後の休息時間に、お風呂上がりのリラックスタイムに、電車の中、目的地に着くまで、
その都度1篇が読了できるので、スッキリ、サッパリ、続きを思い悩むこともありません。(笑)
ひとつのテーマで複数の作家が執筆している本もあれば
一人の作家がいくつもの短篇を綴っているものもあり、連作になっていたりします。
今回読了した原田マハさんの「インディペンデンス・デイ」はそんな短篇集でした。
インディペンデンス・デイ!読んで字の如し「独立記念日」!
主人公は全て女性。以下Amazonの内容解説より。
閉塞した日常、退屈な仕事、つまらない男、結婚への焦燥・・・・。でもー
顔を上げ、風を感じてごらん、世界はやさしく豊かだ。
親元から離れた娘、スキャンダルに巻き込まれたニュースキャスター、
他人の幸せを見送る結婚式場で働く女性、夢にもがき、恋に悩む・・・・。
様々な境遇に身を置いた女性たちの逡巡、苦悩、決断を丁寧に切り取り描いた連作短篇集。
(中略)
人生に潔く向き合う気持ちがあれば、遠くまで歩いていけるんじゃないかな。
ふと振り返ると、ずいぶん歩いたな、という日がきっとくる。
大切なのは、「潔く向き合う気持ち」を忘れないこと。
読むほどに、元気になって、視線もぐっと上がる一冊!
読むほどに、元気になって、視線もぐっと上がる!まさにこの通りです。
初めは重い空気で始まるストリーも徐々に気持ちが軽くなり、結末はポジティブ。
悩み、躓き立ち止まっているすべての女性たちへの応援歌です。
バラバラな短編のようでありながら、登場人物はどこかでつながっているというマハさんの手法。
お見事です。人はみな繋がり助け合って生きているのだという思いにさせられる本です。
この本、できたらもっとと若い時に出会いたかった!
お年頃の孫娘たちに勧めてみたいと思います。
こちらも同じく原田マハさんの短篇集。小さな幸せにホッとします。
私は図書館本で読みましたが、この単行本出版の後に題名を「独立記念日」に変え、
文庫本でも出版されました。Amazonで購入できます。