世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

慢性硬膜下血腫

2018年01月28日 | 医療 健康 美容

前回からの続きです。

本文に入る前に夫は現在とても元気で、骨折で相変わらず左手が不自由なことを除いては、

以前と全く変わらない生活ができていることをまずお知らせいたします。


救急外来で訪れたY病院で慢性硬膜下血腫の手術内容を聞き、恐ろしくなった私です。

慢性硬膜下血腫は頭部打撲後、3週間から1,2か月後に症状が現れるいわば頭部の病気、外傷です。

頭蓋骨のすぐ下の硬膜下に徐々に血液が貯留し、次第に脳を圧迫していきます。

夫の場合も両側の硬膜下に血腫ができ、CT画像で脳が圧迫されて少し小さくなっていました。

それによりいろいろな症状が現れるようですが、夫の場合は平衡感覚の欠落でした。


頭蓋骨の左右に1円玉の大きさの孔(アナ)を開け、そこにドレーン(管)を2本ずつ通し、血液を抜くという手術。

穿頭血腫ドレナージ術と言います。

「頭蓋骨にアナ?脳内に管を入れるの?」そんな~!と叫びたくなる衝撃でした。

しかし脳外科の手術としてはとても簡単な部類に属するのだそうです。

手術室に入り、病室に戻るまで約1時間半、とても長く感じられました。

頭に4本の管を挿入したまま病室に戻ってきた夫を見て、なんでこんなことになるの~と悲しくなりました。

就寝中に無意識に管に触れて抜けると危険ということで、仰向けのまま手を拘束され、

身動き一つできず、本当に可哀そうでした。

しかし翌朝再びCTを撮り、血腫がきれいに除去されていることを確認、ドレーンも取れ、傷口を縫合(ホッチキス)。

するとどうでしょう!すっと起き上がりスタスタと歩くではありませんか。狐につままれた気持ちでした。

術後直後から即改善がみられるとあるのはこのことだったのだと分かりました。

1週間後に縫合した部分を抜糸、といいましてもホッチキスを抜き取るだけ。

再びCT画像を撮り、脳が元の位置に戻りつつあることを確認、退院となりました。

退院後は何をしても良し、何を食べても良し。特に生活面で制限はありません。

ただこの病気は1ヶ月以内の再発率が10%。

しかし担当のドクターは夫のCT画像を見ながら、「Nさんの場合は総合的にみて再発の可能性は少ないでしょう」

と仰ってくださいました。ほっとしています。

転倒後、特に頭部打撲後は、皆様もどうぞお気を付けください。転倒しないことが一番大事ですね。


もう一つの疾患である骨折の具合がどうなっているのかとても気になり、退院後即整形外科に参りました。

こちらの方が問題でレントゲンの結果、ようやく新しい骨ができ始めた段階。

完全に骨の融合までにはまだ最低2カ月はかかるようです。期待していただけに少々夫婦でガックリ!

それでも昨日からリハビリが始まり、頑張っています。


1週間の夫の手術入院に付き添い、沢山の入院患者さんに出会いました。

健康であった私たち夫婦は、今回の件で健康であることが決して当たり前ではないのだということに気づかされました。

病への不安を抱えている皆様のお気持ちをも十分理解することができるようになった気がします。

夫の怪我、病を前向きにとらえ、これからも健康第一に余生を精一杯過ごしていきたいと思います。

入院中の夫の姿を何枚もカメラに収めましたが、あまりにグロテスクな写真が多く、ここに掲載するのは控えます。

画像なしの記事になりましたが、お許しください。




コメント (20)
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