「真マジンガーZERO vs暗黒大将軍」を久々に読み返した。
最終巻を読み終えて思ったのが…
「永井豪は、鉄腕アトムを描き続けた手塚治虫である!?」
一番病に取りつかれていた手塚は、
常にトップランナーであり続けようとしてトレンドを追い続け…
鉄腕アトムの続編は、頑として描こうとしなかったそうだ。
そりゃそうだろう、鉄腕アトムは、悩まないw
いみじくも詩人谷川俊太郎が喝破したように
アトムは「心優しい 科学の子」なんだから!
一方…例えば、石ノ森章太郎のキカイダーは悩む…悩み続ける
悩むことこそ存在証明であるかのように。
「機械に心はあるのか?心とは何か?」
この哲学的・SF的・現代的問いが、「心」を深く捉えて離さない…
悩みようがない「心優しい科学の子」であるアトムには、
新たな続編の描きようが、マンネリズム以外に、ないのであるw
で、マジンガーなんだが…御都合主義だろうがなんだろうが、
インフレーション宇宙に多元宇宙、何でも盛り込める器♩
光子力はゲッター線と違い、それ独自の意志はないようだが…
「暴力衝動」そのものと思える。
マジンガーは、暴力衝動の偉大なる解放装置!!
そして、暴力衝動の解放には常に一定の需要があり、
時代に応じた在り方が求められるのである。