アブラコウモリ
昨日、田んぼで除草作業をしていると、稲の株間にうずくまり体毛のぬれたアブラコウモリがいました。
アブラコウモリは、日本に生息するコウモリの中では、唯一家屋をすみかにしているため、イエコウモリとも言われています。
夜行性で昼間はねぐらで休み、日没近くから夜に飛びまわり、蚊やユスリカ、ヨコバイなどの小型の昆虫類を主食にしています。人家周辺を飛びまわる蚊などの害虫を捕食するために、益獣とされてきましたが、夜に活動するためか、嫌われ者のようです。
コウモリは動きが速く、飛んでいる姿を写真に撮るのは困難ですので、手に乗せカメラに収めてみました。
よく見ると、左の翼の皮膜が破けています。小さな体のつぶらな目がかわいいですね。
体を動かすと「ギーギー」と声を出して、突然怒り出しました。鋭い犬歯がのぞいています。怖い顔ですね。
片方の翼が機能しなければ餌を捕れないのではと、肉をちぎって口元に置いたところ、すぐには食べませんでしたが、しばらくしてから確認するとなくなっていました。でも終生、人の手で育てることはできないので、雨の当たらない木小屋にそっと置いてきました。生きるすべを見つけてほしいと願いながら・・・。