昨日は、大小迫山の”奥の入り(どん詰まり)”ヘ、ケイコ叔母とチュウコさんと一緒に山菜取りに入りました。
若い時からこの山に分け入っていた二人は、どこの沢や尾根には何がある(何があった)と言うほど詳しく、一度は”奥入り山”に入らないと気が済まない性分で、三人で新緑を楽しみながら林道を歩き続けてどん詰まりにやってきました。
まだ芽吹きの浅い木々と林床はマルバダケブキの緑のじゅうたんです。
源流域に来ると、落ち葉の下を流れる沢の清水を必ず飲むという叔母さん。水はこんこんと湧き出ていました。
この後、川筋に寝そべって「あー! うめー、うめー!」と水を飲んでいました。
山に入ると心がうきうきし、歌って踊りたくなるという二人は、大きな声で歌を歌いながら山の急斜面で山菜採りを始めました。
尾根筋に出ていたワラビや日当たりのよい斜面のシドケを摘んでいます。
二人は、山野草も大好きでヒトリシズカの群生に出会い、「ヒトリシズカって言いながら、いっぱいだべっちゃー!」と叔母さん。
チュウコさんはその奥に群生していた牡丹の葉に似た野草をさして、「これなんだっけ?」と、「ルイヨウボタン」と答えると「アーやっぱり」と緑少ない斜面を彩るルイヨウボタン(類葉牡丹)に見入っていました。
なかなか奥入り山まで入ることが少ないので、先月に確認していたヒキガエルとトウホクサンショウウオの卵が産み付けられていた場所をのぞくと、卵から順調に孵化し、幼生がいっぱい泳いでいる姿にホッとしました。
http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20130422
新緑や山の景色を楽しみ、山野草を観察しながらの山菜摘みでしたが結構収穫があったようです。
ここ(大カツラの木の傍)で一休みしてから、沢に沿って山を下りました。
杉山の沢際に自生し、芽吹いたばかりのカツラの大木。大小迫山の長老です。
見放された造林杉や長年放置されてきた山々をどんな思いで見つめてきたのでしょうか?
行きつ戻りつの不安定な季節から、駆け足でやってきた春。
春風に乗って、新緑に酔いしれ、旬の短い山菜の山の恵みを楽しみました。