ハンゴンソウ(キク科)
ハンゴンソウ(反魂草)の和名は、深く切れ込んだ葉が幽霊の手のような姿とか、強い香りが死者を甦らせるためとか諸説あるようですが、いずれも魂を呼び戻すことに由来するようです。
大小迫山の川沿いの、やや湿った所に群生しています。大人の身長ほどの高さになり夏に黄色い花を咲かせます。
高さ20㎝ほどの若芽を採取。
太さ1㎝ほどの赤紫色を帯びた太い茎、青々とした若葉、見るからに美味しそうです。茎を根元から折ると山菜特有の強い香りが漂ってきました。
塩を入れた熱湯で茹で、水にさらしてお浸しにして食べてみました。茎は、香りが強く、苦みもありはじめて口にするせいもあるのか、なじめない味でした。酢味噌和えやてんぷらでは美味しく頂けそうですが・・・・。
ハンゴンソウは、食するより花を愛でる方が良いようです。
夏の終わりごろ小さな花をたくさんつけ、木漏れ日さす森の中で「おいでおいで!」と手招きしているような葉と黄金色の花の輝く姿を楽しみたいと思います。