オモトの葉に作ったカマキリの卵のう。
常緑のオモトの葉っぱの中にカマキリの卵を見つけました。枯れ木や枯草の中なら敵の目を欺けるだろうに、どうしてこんなところにつくったのでしよう。卵のうの色が緑の中でよく目立ちますが、雨除けと葉隠れ術を行使したのでしょうか?いづれにせよカマキリの卵はスポンジ状の暖かそうな家でしっかり守られているようですね。
イチイの老木にあったクモの卵のう
樹皮のすき間に、クモの糸で支えられ、卵のうの中にはふ化した幼体が春を待っています。
クリオオアブラムシ
クリの樹皮に、帯状に黒く光るものを見つけました。クリオオアブラムシのすごい数の卵です。卵に光沢があるように見えるのは粘着性の物質で覆われているためで植物の種や死んだ成虫がくっついています。
アブラムシの仲間の中でも大きなアブラムシで、卵で越冬します。
<クリオオアブラムシの一年>
(越冬卵が、春にふ化するのは雌成虫になり、春から夏の時期は雌だけで大きな集団をつくり、クリの木などに寄生します。雌は交尾することなく、クローンの幼虫形態で生み、秋になると翅のある雄が生まれ、雌と交尾して雌は産卵します。卵で越冬し、翌年春に新しい世代にかわっていきます。)
クスサンの卵(クリの木に産み付けられていました)
(卵で越冬し、春には、黒色の幼虫がふ化。はじめは群れをつくるが成長するにつれて分散し、6~7月には体長10㎝の白色で毛の長い大型のケムシになり、シラガタロウと呼ばれる。7月前半頃に、楕円形の固い網目のまゆを作って蛹になり、9~10月にかけて羽化する。まゆはスカシダワラ(透かし俵)と呼ばれている。)
この時期に、雑木林を歩くと蛹が羽化した後の、丈夫な糸で編まれた、俵型のまゆを見つけることができます。
昆虫たちは、厳しい冬を乗り切るために,最も過ごしやすいステージを選んで、それぞれの命を守っています。
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