大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

「どろんこ隊」の若者たちが手伝いにやってきた

2013年04月15日 | 大小迫を支えている人

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昨日の日曜日は、最高気温が17℃の春日。

綾里っ子たちは、今日も朝から遊びに来ています。この日はお父さんやお母さん方も来て、子どもたちの遊ぶ様子を見学していました。

そこに、3週間前にもお手伝いに来てくれた「どろんこ隊」の若者たちがやってきました。

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早くから生き物探しをしていた子どもたちは、暖かい春の陽射しに素足になり、池や田んぼでカエルやイモリ捕りに夢中になっていたようですが、そのうちに田んぼの中に入って、こんどは、泥団子合戦。

子どもたち同士、頭には当てないという暗黙のルールのもとで、泥団子を投げ合っています。でも、顔も手も足も、全身泥だらけになりながら、遊びまわっていました。

最後に川のホースの水で、びしょ濡れになりながら、泥んこを落とし、たき火にあたって暖をとっていたところに、それぞれの親が迎えに来ました。泥だらけの子どもたちを見た親は「すぐお風呂に入ろうね」と優しく声をかけていました。しかし、子どもたちは、「ここがいい!」とたき火のもとを離れたがりませんでした。

泥んこになっても叱らない親、「また午後遊びに来たい!」という元気な綾里っ子。ほほえましい姿でした。


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さて、こちらはどろんこ隊。作業に入る前に、見頃になったカタクリの花を見に行き、薄紫色の可憐な表情に見とれていました。

「図鑑では知っていたが、実物を見るのは初めて」と土肥さん。新人の菊池さん、上柳さんも見入っていました。


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花弁が反り返り、春の陽射しをいっぱいに浴び、自然を謳歌しているようなカタクリの花。


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カタクリ山で、カタクリに寄り添うように咲く「シュンランの花」

常緑の葉は、食料がなくなる冬場のシカの格好の餌です。葉がなくなっていますが、どうにか花芽が付きました。

*春に咲く蘭の代表のシュンランは、塩漬けした花に湯を注いで飲む「蘭茶」や若い花と花茎を採って、てんぷらや酢の物などの食用になります。


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花々を鑑賞した後は、3週間前にきて整備した散策路を歩き、作業の成果を満足げに確認していました。


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午後は、氏神様下から三十三観音碑までの、枯損木や落葉落枝の片付け作業をしてくれました。

ここは今年、大槌の人たちが除伐をしてくれたところで、氏神様前の雑草木もきれいに片づけらて、眺望もよくなりました。

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作業が一段落した後、春の恵みの「野草摘み」をしました。農林業務の専門家の彼らにとって山野草の名前は知っていましたが、実際に摘むのは初めてのようで、カンゾウ、ノビル、ユキザサなどを楽しそうに手に取っていました。

3週間前には出ていなかったユキザサを摘んでいるところです。

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夕方、作業を終え、母屋の囲炉裏でおでんを囲み、摘んだ山野草を自ら調理しての苦労会になりました。

今回来た、菊池さんと下柳さんも、初めてとは思えないほど溶け込み、先輩の増村さん、土肥さんらと、山野草に舌鼓を打ちながら、時間を忘れて談笑した一時を過ごしていきました。

この日の山野草は、ユキザサのマヨネーズあえ、ノビルとカンゾウの酢味噌和え、フキノトウのお浸しでした。