ルリタテハ(タテハチョウ科)
農作業中、目の前をひらひら飛び交う物が目に入り、後を追うと枯草の上に止まりました。成虫で越冬したルリタテハです。
暖かな日差しに誘われて、冬の眠りから覚め、活動を始めたようです。とはいってもまだ体が自由にならないのか、羽をいっぱいに広げたままで、しばらく日光浴をしていました。
キタテハ(タテハチョウ科)
次に、枯葉が風に舞っているように現れたのがキタテハ、目で追っていくと草の上に止まりました。羽をいっぱいに開げ、日差しを浴びながらジッとしていてやはり身体を温めているようでした。越冬成虫にしては破けたところもなくきれいな羽形をしていました。
オツネントンボ(アオイトトンボ科)
その後、目の前に現れたのがオツネントンボ、成虫で冬を越すため「越年トンボ」が名前の由来です。
枯草によく似た色合いで分かりにくいですがほぼ中央に羽を閉じて止まっています。
いずれも厳しい冬を樹皮のくぼみや草の茂みに潜み、成虫で越冬し、春の暖かさでいち早く飛びはじめた生き物たちです。
この小さな体で長い冬をじっと耐え、活動を始めた生き物たちの、どこに命のエネルギーが秘められているのでしょうか?ほんとうに不思議です。