大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

生き物探し-パート2-

2013年04月11日 | 綾里っ子

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昨日は、子どもたちが遊びに来ていないようなので、イワウチワの花の状況を見ようと、午後4時ごろ、ヤマトをつれて山に向かいました。すると「千田さ~ん!」と子どもの呼ぶ声が聞こえました。振り返ってみると、遅い時間でしたが何と、3年生が4人でやってきました。一昨日に来ていたのはヨウ君だけであとの3人は久しぶりの顔ぶれです。

トモヤ君は両手を後ろに回し、腰を曲げた恰好で「久しぶりで、爺さんになっちゃったよ~」と挨拶がわりの一声。身体全体を使って、待ち焦がれていたことを表現するなんて、明るく元気な子どもたちに誘われて、引き返しました。


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犬のヤマトにもご挨拶「ヤマトー!ふわふわ毛で気持ちいいね~」とヨウ君。その傍らで、以前他の犬にかまれたことがあるというケイスケ君は、「ヤマトは噛んだりしない?」とこわごわと両手を伸ばしています。

「千田さんは、これからヤマトと山に散歩に行ってくるけど、君たちは遊んでられる?」と言うと「うーん」とちょっと心もとない返事。


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それでも元気よく、ため池の方に走って行く子どもたちの後ろ姿を確認し、山に向かって歩き出したところ、「千田さ~ん!池に水がない!イモリが死んでるよ~、カエルの卵があるよ~!」と矢継ぎ早に叫ぶ声。

池に引き返すと、干上がった池で小さなイモリが4匹死んでいました。暖かさに誘われ冬眠から目覚めたものの、急に寒くなり、環境の変化に対応できなかったのでしょうか?。

ヤマアカガエルの卵も十数個産み付けられていました。ヨウ君とトモヤ君はカエルの卵を触り「ぷりぷりして気持ちがいい!!」「ゼリーみたい!」と感触を楽しんでいました。


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その後は川に移動し、川の中で生き物探しを始めたようです。

「いたいた!カエルがうじゃうじゃいたよ!」とトモヤ君。「ほしい!ほしい!」と飼育ケースを持って近寄っていったのはヨウ君とヒビキ君。包接していたヤマアカガエルを二組同時に捕まえたようです。


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これから産卵するヤマアカガエルを飼育ケースに入れた二人に「そのカエルどうするの?」と聞くと、「育てるの!」とニコニコ顔。「カエルを育てるのは大変だから、カエルの卵を持っていったら」と言うと、「卵はお母さんがダメっていうから」とヒビキ君。結局、ヨウ君だけが包接したカエルを持ち帰りました。

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その後は、みんなでヤマトの散歩に行きました。

手綱を持ちたいというヨウ君とトモヤ君に、紐を預けるとヤマトにぐいぐい引っ張られて、二人は必至で手綱をひいています。


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山の中に入ると、綾里っ子たちは、もう自分の世界に浸っていました。

「こっちにちゃんとした道があるよ~」と言っても、あえて道なき道に入り込み、さながら原野を探検している気分なのでしょうか、ヒビキ君は「ワオ~」と叫びながら山の中を駆け巡っていました。

1時間足らずの短い時間でしたが、生き物や自然に最も興味を持つ年頃、綾里っ子たちの感性に刺激されたひと時でした。