大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

小学校最後の春休みにやってきた6年生

2013年03月30日 | 綾里っ子

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昨日は、卒業した6年生4人の女の子たちが、午前9時30分ごろ、お弁当持参でつむぎの家に遊びにきました。そこで今回整備した場所を含め、つむぎの家の里地・里山を案内しました。

まず、氏神様に行き、その途中のあぜ道や土手に、野草が芽吹き始めていたので、食べられる野草や毒草について教えると、手に取って確かめていたので、「よかったらこの野草をてんぷらにして、作って食べてみたらいいよ」と話すと、目を輝かせていました。

その後、整備したばかりの山を1時間ほど散策して戻ってきた4人は、縁側に腰を掛けリフアさんが見つけた魔法の棒(焼け焦げた様な色の黒光りする枝)を「ちょんまげだ!」とヒヨリちゃんの頭の上に乗せて戯れていました。

「これからどうするの?」と聞くと、「野草摘みをしたい!」と言うのでバケツやシャベルなどの道具を渡しました。


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早速4人は、野草がありそうな場所に向かってバケツを持ってかけていきました。

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何やらいろいろな野草を摘んできたようで、とってきた野草の泥を沢の水で洗い流し、ひげ根を落として下準備をしています。


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そんな時、6年生の男の子たちが、下流の川べりに集まって、女子たちの様子をのぞきこんでいました。

カメラを向けながら「こっちにおいで~ 、一緒に野草のてんぷら食べない?」と声をかけると、照れくさそうでしたが近づいてきました。


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女子たちの方に向かって行ったので、その気になって、女子の手伝いでもしていてくれるといいなーと思い、私はてんぷらを揚げる機材の準備をして、氏神様下の広場に行ってみると、男子たちの姿は見えません。

「男子たちは?」と聞くと、「帰ってしまった!」とユウカちゃん。思春期のこの時期、どうやら男子軍は追い返されたようです。


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氏神様下の展望台で、摘んできた野草をころもにくるみ、天ぷらを作る4人組。

この日のてんぷらはツクシ、ニリンソウ、ヨモギ、カンゾウ、アサツキ、フキノトウにカンゾウの根の膨らんだもの7品です。一人だけアサツキ(ワケギ)のてんぷらを食べたことがあると言ってましたが、自分で摘んで食べるのはみんな初めてとのこと。

みんなで揚げながら一通り食べ、中でもヨモギが一番人気のようでした。

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好評のヨモギの新芽を、再度摘んでいます。

目の前には毒草のキツネノカミソリが青々と茂っていますが、毒には手を出しません。

持ってきたお弁当も食べ、満腹になった子どもたちは、ゴザの上に横になって青空を見上げながらしばらくごろごろしながらおしゃべりしていました。


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午後には、2,3年の子どもが遊びに来たのでその子たちの相手をしていると、上の方から賑やかな声が聞こえ、何やら楽しく踊っている6年生の姿が見えました。後で聞くと「AKBのまねをしていた」とのことでした。リフアさんは山で拾った魔法の棒を握って踊っていました。

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その後、6年生たちが、昨年整備した川の上流に行ってみたいと言うので、一緒に山に行くことにしました。里で遊んでいたショウゴ君とショウキ君も後を追ってきました。

道中、冬眠中のクモや沢にいたヘビトンボの幼虫、植物などを観察しながら、棚田跡までやってくると、クリの木を見つけたショウゴ君は早速木登りに夢中。そこで誰かが「山びこ 返ってくるかな?」と言いだしたので、みんなで「ヤッホー」と叫んでいます。みんなの声が、森にかすかに響き渡っていました。

午後の3時になり、朝からきていた6年生たちは「ありがとうございました。また来ます!。」とお礼を言って帰りました。「今度は、男の子たちもさそってきなさいよ!」と言うと「そうします!」という元気な声が返ってきました。

小学校最後の春休みの一日、里山のうららかな自然の中で、何を感じたでしょうか。