大小迫 つむぎの家

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ツチハンミョウの不思議な生態

2013年03月23日 | 昆虫

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ヒメツチハンミョウ(メス)ツチハンミョウ科

ツチハンミョウに初めて出会ったのは3年前、羽が退化し飛ぶことができず地上を歩きまわっていました。

青色の光沢のある美しい輝きと大きなおなかを持つアリのようなグロテスクな体、早速図鑑で調べツチハンミョウと判明しましたが、体からカンタリジンと言う強い毒のある黄色い液を出すと知り、その時は見過ごしましたがあれから毎年出会い、気になる存在になりました。

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今年は早くも3月に、ハウスにおいていたバケツの中にツチハンミョウ(体長2,5㎝)がいました。そっと手のひらに乗せてみました。まだ寒いせいか動きが鈍く毒液も出す気配がありません。

ツチハンミョウは、大きなおなかには数千個の卵を詰め込み、土中にその卵を産み付け、孵化した幼虫は花に上って待機、花にやってきたハナバチに乗り移ることでハナバチの巣に入りハチが集めた花粉を食べて育ち、秋に成虫になって冬を越すという。

パンパンに張ったお腹と飛べない翅、メタリックブルーの輝きや生態に生きものの不思議を感じました。幼虫にも出会いたいものです。