大小迫 つむぎの家

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冬越しの木々 ~冬芽と葉痕~  その13

2012年02月22日 | 樹木

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シナノキの冬芽と葉痕

冬芽は、ややいびつな形で2枚の芽鱗に包まれ、葉痕は、半円形で3個の維管束痕があります。

赤茶色の枝には、縦長の皮目が目立ちますね。

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シナノキ(シナノキ科)

シナノキの樹皮は、縦に浅く裂け「シナ皮」と呼ばれ、繊維が強く主にロープの材料とされてきました。また古くは、木の皮の繊維で布を織り衣類なども作られたそうです。

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シナノキの小枝

小枝を折ると樹皮がつながってはがれ、強靭な「シナ皮」を実感、はがした樹皮の下には、白い木肌が見えました。

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ヤマハンノキの冬芽と葉痕

ヤマハンノキの冬芽(葉芽)は、卵形で柄があり、枝から離れるようにつき、葉痕は、輪郭がはっきりしていて目玉があり、凛々しい顔つきですね。

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ヤマハンノキ(カバノキ科)

高木のため、昨年の果実や雌花序・雄花序がたくさんついていますが写真に撮ることができませんでした。

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マンサクの冬芽と葉痕

中心は、葉芽で柄があり、たくさんの毛でおおわれ、両側に球状の花芽があり、黄色い顔をのぞかせています。花芽の付け根に黒ずんだ小さな葉痕が見えます。

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マンサクの実

大きな口を開いたあんぐり表情は、昨年のマンサクの実です。その中には光沢のある黒い種が見えますね。種も温かな春を待っているのでしょうか?

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マンサク(マンサク科)

早春に山で一番早く花を咲かせて春の訪れを告げる木のために「まず咲く」がマンサクになったと言われています。

枝先には強風にも飛ばされず、いくつかのマンサクの実が残っています。

三寒四温の言葉には遠く、寒い毎日ですが、黄色い花芽をのぞかせているマンサクに、芽吹きの春を思い描いています。