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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

スプリング・エフェメラル(春の妖精)

2011年05月31日 | 草花

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春を謳歌し、かれんな花を咲かせたカタクリの花。

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地上にあった葉は、自然に枯れて姿を消し、種ができました。

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掘り起こすと、地上部に見えている茎の長さと同じくらいの深さに根がついています。

以前は、この根から片栗粉を作っていました。

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種の中を覗いてみました。3室に分かれた部屋の1室には約10個の種が入っていました。

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カタクリはアリ散布植物で、種の先端の白い部分には、アリの好きな匂いのする物質(エライオソーム)がついています。アリによって種が運ばれ、カタクリの分布を広げていく仕組みだそうです。

移動手段を持たない植物の知恵に驚きです。植物のどこでこんなことを考えるのでしょうね??

ためしにエライオソームの匂いを嗅いでみました。私にとっては決していいにおいとは言えない腐敗臭、ついでに味見をしました。一瞬、甘味を感じ、でんぷん質でジューシーでした。(まだ未熟)

カタクリは、種から発芽し、2枚目の葉が出てから花をつけ、種から花が咲くまで約7~8年かかるそうです。美しく咲く花のはかない命と生き抜くための自然のドラマに胸打たれます。


見頃の草花

2011年05月19日 | 草花

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ユキザサ(ユリ科) 花は雪の結晶に似た形で、葉が笹に似ていることに由来。

大小迫の林縁に群生しています。春一番に芽をだし、新芽をいただくことで、めぐってきた季節を味覚を通して感じさせてくれる山菜でもあります。山のアスパラともよばれ、癖がなく、甘みのある食味で喜ばれています。秋には赤い実をつけ、四季を通して楽しめる草花です。

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ルイヨウボタン(類葉牡丹)  葉の形が牡丹の葉に似ていることに由来

木立の薄暗い林床に、咲いています。

小さく地味な花ですが、暗がりの灯火のような輝きを見せてくれ、秋には藍色の美しい実をつけます

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コンロンソウ(アブラナ科) 中国の崑崙山に白い雪が降り積もった様子に由来するという。

ニリンソウに変わって、コンロンソウの白い花が土手いっぱいに咲いています。

「刈るべきか 刈らざるべきか、悩む崑崙」  草刈りの手迷う。


ヤブカンゾウ(藪萱草)

2011年03月11日 | 草花

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畑の土手にヤブカンゾウが顔を出しました

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土から顔を出す前のホワイトカンゾウ(3芽)

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野草に目がない食いしん坊は、早速湯がいて、シンプルにお浸しでいただきました。比較的癖のない味ですが、ほのかな甘みととろみがあります。特に土から顔を出す前の芽(造語・ホワイトカンゾウ)は甘味が強く、おいしいです。3倍体のために種ができず根で繁殖するとはいえ、土手一面に広がっています。

ヤブカンゾウ(藪萱草)・・ユリ科の多年草・中国原産

夏にオレンジ色の花をつけるが、1日花で翌朝にはしぼむことからわすれ草(萱草)とも言われる。カンゾウを食べて、嫌なことは忘れましょう。


アサツキ

2011年03月10日 | 草花

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草地にアサツキが顔を出しました。私の大好きな自然からの贈り物です。

さっそく摘んで酢味噌和えにしていただきました。特有の香りや苦みが身も心も元気にしてくれました。


フクジュソウ

2011年03月09日 | 草花

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春の訪れを告げ、福を招く花、フクジュソウ(福寿草)が咲き始めました。

6日間家を空け、出かけるときには目に入らなかったフクジュソウが、冬枯れの景色の中に、黄金色の輝きを見せてくれました。