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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

秋の草花 その3

2011年10月23日 | 草花

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サラシナショウマ(晒菜升麻)

和名は、春先の若葉を茹で、水にさらして食べたことにより、根は升麻(ショウマ)と呼ばれ、生薬に用いられます。

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サラシナショウマは、穂状に白い花をたくさんつけ、ブラシのように見えます。

薄暗い林縁に、白い花が浮き出し、一際目立っています。

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タマブキ(珠蕗)

葉柄の基部にむかごができ、そのむかごを球に見立て、葉が蕗に似ていることに由来。

山地の木陰に群生しています。

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タマブキの花。

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葉腋についたタマブキのむかご。

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センブリ(千振)

昔から健胃薬として利用され、非常に苦く、千回降り出してもまだ苦いことから名づけられたと言われています。

日当たりのよい山地に細々と咲いていました。昨年から比べると花の付きが悪く、だんだん消滅してしまうのではと心配ですが、嬉しいことに今年は、新たな場所を、もう一箇所見つけました。自ら選んだ地に、いつまでも咲き続けてくれることを願っています。


秋の草花 その2

2011年10月20日 | 草花

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ヤマハッカ(山薄荷)

姿はハッカに似ていますが、ハッカのような香気はありません。里地の林縁に群生し、青紫色の唇形花をつけています。

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ヤマハッカの上唇は、4裂して立ち上がり、下唇は船形です。

澄んだ秋空と流れゆく雲に良く似合う花です。

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ナギナタコウジュ

花が、片方にだけ向いて咲く姿をナギナタに例えたもので、香気が強い。藪の中を歩いていて少しでもナギナタコウジュに触れると、独特の匂いを放ちます。

三陸地方の柿の渋抜きにはスイカズラと共に欠かせない植物です。

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ナギナタコウジュは、花は片側に咲き、反り返った花の穂がナギナタ(薙刀)に似ています。

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チカラシバ

土にしっかりと根を張り、人の力では、容易には引き抜けないほど、丈夫な雑草です。

黒紫色のブラシ状の穂をつけ、日当たりのよい草地に生えています。大きな株になってしっかりと根付き、引き抜くにも刈り取るにも厄介な植物ですが、勇壮な姿が大好きです。同じようなブラシ状の穂をつけるエノコログサは秋風に似合う植物ですが大地に踏ん張って、天を仰ぐチカラシバは高い秋空によく似合います。


初秋の森の草花

2011年10月02日 | 草花

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ユキザサが真っ赤な実をつけ、小鳥たちを待っています。

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マムシグサは色づき始め、森の中で威厳を呈しています。

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猛毒とはいえ、美しいものは美しい、大好きな花トリカブトです。

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秋風を知らせるようにアキノキリンソウが一本咲いていました。

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林道の薄暗い木陰には、オオバショウマが咲いていました。

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尾根道の半日陰には、ハグロソウが数輪咲いていました。

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ハグロソウの由来は、葉が暗緑色で黒ずんでいるからとか、お歯黒に染めたような花冠だからとも言われています。

三浦半島では何度か見ていますが、岩手県では初めての出会いです。地方によっては絶滅危惧種にあげられているようです。

植物図鑑には関東地方以西の分布と表示されていますが、これまでにハグロソウの岩手県での発見はなかったのでしょうか?

尾根道近くの半日陰にひっそりと、2枚の花弁が愛らしく咲き誇っていました。


初めての出会い「ヤセウツボ」

2011年07月01日 | 草花

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裏庭の、うっそうとした草はらの中に、つんと立っていたヤセウツボ。

ヨーロッパ、北アフリカ原産の寄生植物で、マメ科のシロツメクサなどを中心にキク科やセリ科などに寄生する植物のようです。

周りを見渡すと3m四方に17本ありました。

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1本抜いて観察してみました。

約35㎝の長さで寄生植物のために根の張りが弱く、簡単に抜けました。

これはシロツメクサに寄生していました。寄生根で養分を吸収して成長し、花を咲かせるため農作物に被害を与えることもあり、外来生物法で要注意外来生物に指定されているようです。

サカネランと間違いて記述した内容を修正しました。(24/7/6)


山に咲く花

2011年06月15日 | 草花

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ヤグルマソウ(矢車草)

薄暗い杉林の湿った場所に群生、白い花が咲きだしました。

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トウゲブキ(峠蕗)

峠にさしかかるとこの蕗に会えるという花。

春一番に山肌を緑に染めてくれる草花です。

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アカショウマ(赤升麻)

森の中では白い花がひときわ目立っています。

一つ一つの花は小さいが、花全体では動的な表情で、ささやき合っているようです。

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ヤマタツナミソウ(山立浪草)

タツナミソウの花の目線は、赤い茎のツタウルシ。「私の美しさに夢中になって、触ってはダメよ」とご忠告。

嫌われ者のツタウルシも秋には美しい紅葉で森を彩ってくれます。