キツリフネ(ツリフネソウ科)
キツリフネの名は、花の形とつき方が帆掛け舟を下げたように見える黄色い花に由来。
裏山のやや湿り気のある場所に群生。ハナバチが蜜を吸いながら、花から花へと飛び交っていました。
キツリフネの側面
舟型の萼片と花弁に分かれたユニークな花のつくりで、送粉昆虫のマルハナバチに合わせた花の形をしています。
キツリフネの正面
蜜のある所にガイドする赤い点々模様、上の方では雄しべが花粉を出してハナバチを待っています。
キツリフネの上面
ハナバチが着地しやすい花弁、距にある蜜を吸おうともぐりこむと花粉が背中につく仕掛けで、ハナバチに合わせて進化した巧みな花の形ですね。
キツリフネの美しさに誘われて、アシグロツユムシの幼虫がやってきました。幼虫でも触角が長すぎてキツリフネの部屋には入ることができません。花粉を送粉してくれる昆虫以外はお断りのようです。
アオヤギソウ(ユリ科)
和名は、緑色の花と柳に似た葉の様子からきています。
カタクリ山の北斜面にアオヤギソウが咲き始めました。林内は薄暗く、黄緑色の花だけに目立ちませんが、小さな愛らしい花です。
アオヤギソウ
アオヤギソウの花は、シュロソウ属に共通する雄花と両性花がつく特徴があり、茎はざらざらした粗い毛が生え白く見えます。
ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)
ミゾホオズキは水がしみ出ているような所に生え、萼に包まれたさく果の様子がホオズキに似ていることに由来。
黄色の花の基部は筒状、先端は唇形に広がり5裂し、雄しべは4本、雌しべの先は唇のように上下に開いて、虫がふれた瞬間に閉じる運動をします。虫が運んできた花粉を閉じ込めて乾燥から守り、受粉を促すための仕組みのようです。
移動手段を持たない花々が、受粉のための様々な工夫を凝らす仕組みには、いつも感心させられます。