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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

裏山の木陰の花々

2012年07月12日 | 草花

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キツリフネ(ツリフネソウ科)

キツリフネの名は、花の形とつき方が帆掛け舟を下げたように見える黄色い花に由来。

裏山のやや湿り気のある場所に群生。ハナバチが蜜を吸いながら、花から花へと飛び交っていました。

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キツリフネの側面

舟型の萼片と花弁に分かれたユニークな花のつくりで、送粉昆虫のマルハナバチに合わせた花の形をしています。

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キツリフネの正面

蜜のある所にガイドする赤い点々模様、上の方では雄しべが花粉を出してハナバチを待っています。

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キツリフネの上面

ハナバチが着地しやすい花弁、距にある蜜を吸おうともぐりこむと花粉が背中につく仕掛けで、ハナバチに合わせて進化した巧みな花の形ですね。

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キツリフネの美しさに誘われて、アシグロツユムシの幼虫がやってきました。幼虫でも触角が長すぎてキツリフネの部屋には入ることができません。花粉を送粉してくれる昆虫以外はお断りのようです。

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アオヤギソウ(ユリ科)

和名は、緑色の花と柳に似た葉の様子からきています。

カタクリ山の北斜面にアオヤギソウが咲き始めました。林内は薄暗く、黄緑色の花だけに目立ちませんが、小さな愛らしい花です。

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アオヤギソウ

アオヤギソウの花は、シュロソウ属に共通する雄花と両性花がつく特徴があり、茎はざらざらした粗い毛が生え白く見えます。

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ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)

ミゾホオズキは水がしみ出ているような所に生え、萼に包まれたさく果の様子がホオズキに似ていることに由来。

黄色の花の基部は筒状、先端は唇形に広がり5裂し、雄しべは4本、雌しべの先は唇のように上下に開いて、虫がふれた瞬間に閉じる運動をします。虫が運んできた花粉を閉じ込めて乾燥から守り、受粉を促すための仕組みのようです。

移動手段を持たない花々が、受粉のための様々な工夫を凝らす仕組みには、いつも感心させられます。


イチヤクソウ

2012年07月10日 | 草花

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イチヤクソウ(イチヤクソウ科)

イチヤクソウは、全草を乾燥させて薬草にしたことからついた名です。雄しべ10個、雌しべは湾曲して花冠から突き出ています。

今年は、カタクリ山でイチヤクソウのかわいい花を見ることができました。これまでは、冬場の笹刈り時に足元に常緑の葉を見つけていましたが、花には出会えませんでした。

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イチヤクソウの葉には模様があり、葉は根ぎわに集まってつきます。

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マルバノイチヤクソウ

カタクリ山から林道を挟んた向山に、マルバノイチヤクソウを見つけました。高さは15㎝位、葉の長さは幅よりも短く、小さな白い花をたくさんつけていました。

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マルバノイチヤクソウの花を下から覗くと、湾曲して突き出した雌しべと黄色の雄しべ、深く5裂した花冠が見えます。林床にはキッコウハグマやホウチャクソウがありました。

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マツと雑木の混交林の薄暗い林床で咲き誇っていたマルバノイチヤクソウの花。

*マルバノイチヤクソウの花は、やや赤みがあり、萼片は卵状円形で先は丸い(山渓ハンディ図鑑)との解説文と異なり、疑問が残る。

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風倒木や落葉落枝の多い未整備の林内にマルバノイチヤクソウの葉が群生していました。イチヤクソウは、ポツリポツリと点在して生えていますが、マルバノイチヤクソウは群生型のようです。

優先順位を考えながら、山の整備に取り掛かっている現状ですが、荒廃したこの山も優先して手入れをしなければとの思いを強く持ちました。


大小迫の里山は、今

2012年06月30日 | 草花

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ソバの花

ここ三陸地方ではソバを蒔く時期を「土用の土を3日かぶればいい」と言う言い伝えがあり(秋そば)、今年は7月19日の土用が本格的なソバの蒔き時になりますが、今、昨年のソバのこぼれ種から自然発芽して育ったソバが花盛りです。(夏そば)

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夏そばの可憐な花。

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柿の花

大きな萼片に包まれた柿の花は、まるで蝋細工のようです。

心して見ようとしなければ見落としてしまいそうな色合いで黄緑葉の中に溶け込んでいます。

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ヒメジョオン

ハルジオンに代わってヒメジョオンが土手一面に咲いています。本来ならきれいに刈り取りたいのですが、今は田んぼの草取りが忙しく、手が回りません。

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ヒメジョオンの花は、ハルジオンのようにうなだれることはなく、背伸びして競い合うかのごとく、天に向かって花いっぱいに日差しを浴びています。

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クルミの発芽

クルミの木の側にある畑のあちこちで、昨年、落下したクルミが発芽し、子孫を残そうとしていました。20本ほど抜いたでしょうか。

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引き抜いたクルミの木の中に発芽の様子がよくわかる木がありました。

2つに分かれたクルミの先端から芽をだし、U字形のクルミの実はきれいな黄緑色に変化していました。白い根と2つに割れた淡い緑色の実が、赤みを帯びた茎を3点法でしっかりと支え、バランスの良い美しさに感動した瞬間でした。

農作業の中で最も重労働の田んぼの除草作業が始まり、一株一株ごとに中腰で雑草を抜く草取りは、腰痛や指関節痛に悩まされながらの作業ですが、自然の変化や新たな気づきに癒されます。


ギンリョウソウ

2012年06月14日 | 草花

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ギンリョウソウ(銀竜草)  イチヤクソウ科

山地の湿り気のある所に生える、葉緑体を持たない腐生植物。別名ユウレイタケとも言われ、和名は下向きにつく花とうろこ状の鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てたもの。

5月26日、ヒノキの間伐をした林床にギンリョウソウの群生を見つけました。これまでは、散策や山歩きの時の出会いでしたので、今回はじっくり観察しようと折を見て生長の様子を見に行くことにしました。

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5月29日、3日後に行くと、茎が12㎝ほどに伸び、鱗片葉が多数出ていました。

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5月30日、大きな変化はありませんが夕日に照らされほんのりと茜色を呈しています。

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5月31日、鱗片葉が開き切って、一層華やかに感じました。

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5月31日、アリの目になって下から写してみました。

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1輪、手にとってギンリョウソウの花を上向きにし、横から見ると森の精のような美しさです。

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雄しべをちょっと寄せると、上部が青紫色のトックリ型の、雌しべの柱頭が顔をのぞかせました。

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6月6日、茎が少し伸び薄暗い中で、凛とした姿で銀色に輝いていました。

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6月6日、下から見上げると透けた白色の中に、オレンジがかった雄しべの縁取りと青紫色の柱頭が、周りを照らし神秘的な美しさを呈していました。

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6月14日、今朝は、無残にも姿を消していました。鹿の仕業と思われます。

ギンリョウソウの匂いをかぐと、ほのかに甘く香り、マルハナバチなどを誘い受粉するようですが、あいにく種子をつくることはできませんでした。

鹿の食害との戦いが続きます。


裏山の山野草

2012年06月05日 | 草花

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ギンラン(ラン科)

花は白色で、キンラン(金蘭)に対してギンラン(銀蘭)と呼ばれています。ポツポツとですが、大小迫山のあちこちに花が見られます。

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ギンランの花は通常あまり開きませんが、この花は唇弁をのぞかせています。

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キンラン(ラン科)

金色に輝く花からキンラン(金蘭)と名が付く、少ない花芽ですが山林整備をしたカタクリ山の一角に咲いていました。

キンランは裏山での初めての出会いで、菌類と共生する特殊な生育形態をもつようで、山林整備の良し悪しについて悩むところです。

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このキンランの花は、遊歩道の真ん中に倒れるように咲いていました。

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ウワバミソウ(イラクサ科)

ウワバミソウの名は、ヘビの出そうな陰湿な沢沿いに生えることに由来。林道の山側斜面いっぱいに、緑白色の小さな花をつけています。

山菜としても食べごろですが、私はむかごが好きで秋までとっておきたいのですが、鹿に食べられること筆答で鹿のおこぼれを待つようです。

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ヤグルマソウ(ユキノシタ科)

ヤグルマソウ(矢車草)の名は、端午の節句にあげる鯉のぼりの、一番上でくるくる回る矢車に、葉の形が似ていることに由来。

沢沿いの、薄暗い湿り気のある場所に群生しています。

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花が咲き出したヤグルマソウ。

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ヤグルマソウの葉は、子どもたちにも大人気、傘や帽子、風車になったりとトトロの世界へと誘ってくれます。

裏山の新緑が一層、深まってきました。周りの景色に目を奪われ、見過ごしてしまいそうな小さな花々との出会いは、心躍らせてくれます。