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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

春を告げる花 フクジュソウ

2013年03月08日 | 草花

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フクジュソウ(キンポウゲ科)

10日近く三陸を離れていました。日陰に残っていた雪もすっかり融け、落ち葉の下で眠っていたフクジュソウが目をさまし、黄金の輝きで出迎えてくれました。

ハウスの中では、モンシロチョウが飛び始め、小鳥は地鳴きからさえずりに変わり、季節は足早に春へと移ってきているようです。柔らかな陽光に誘われ、野の草花たちは次々と目をさまし、咲き誇った花々に小さな虫たちも集まってくるでしょう。

フクジュソウは花が咲きだしたばかりで萼片に包まれ、葉は伸び切っていませんが、間もなく枯草で覆われた地面が緑葉で埋め尽くされ、命あふれる季節へと移っていくことでしょう。


師走の草木の実

2012年12月01日 | 草花

Keyama

ケヤマウコギ(ウコギ科)

師走を迎えた今朝、氏神様を参拝し、坂を下る帰り道の山際で黒光りする物が目に入りました。目を凝らすとケヤマウコギの実でした。

何度も行き来した道なのに、これまでどうして目に入らなかったのだろうと見渡すと野原はすっかり冬枯れ、木々は落葉し、周りは見通しがよくなっていました。


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ボタンヅルの葉が巻きついたケヤマウコギの実

5~6mmのやや扁平な果実が、球状に集まり黒紫色に輝いていました。一粒口に含むとウコギ科の独特の香りと甘みが強く、完熟していて酸味はほとんどありませんでした。ケヤマウコギの実を果実酒にすると薬効があるようです。


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ケヤマウコギの写真を撮っていた足元では、野生のホオズキが間をおいて5本ほど自生していました。栽培ホウズキは、今では萼が脈だけになって透けていますが、野生種はしっかりオレンジ色の萼に包まれ、枯草の中で一際目だっていました。


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栽培種のホウズキに比べると野生種は小さめですが、中の実は、はちきれんばかりの大きさでした。遊びに来た子どもたちが栽培ホオズキを美味しいと食べていた時のことを思いだし、一つ口にしてみました。苦みが強くとても食べられません。これぞ昔遊んだホオズキの味、タイムスリップした瞬間でした。

これらの植物の自生地は、荒廃地を2年前に整備したところですが、継続して草刈りなどの手入れが進まず、約1年間野放し状態でした。道のすぐ側とはいえ、鬱蒼とした茂みの中ではケヤマウコギの花もホオズキの花も見ることはできませんでしたが、師走に入り、冬枯れに映えていた草木の実との出会いに心躍りました。


川中で繁殖した草花

2012年10月20日 | 草花

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ノブドウ(ブドウ科)

大小迫川の、3面護岸された下流域の川の側面を這うように、ノブドウが実をつけています。

まだ未熟な果実ですが熟すると光沢のある青や紫の色の変化を楽しませてくれるでしょう。


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ミゾソバ(タデ科)

溝や用水路、小川などの縁に生え、見た目がそばに似ていることが和名の由来。

湿地を好むミゾソバは、川幅いっぱいに薄紅色の多数の花を咲かせ、川中に居座っています。まるでコンペイトウをちりばめたようです。


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ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

ツリフネソウ(釣舟草)は、釣り下がって咲く花の姿が釣舟に似ていることに由来。半日陰の湿った場所に群生します。

濃い赤紫の花が、川の真ん中で咲き誇り、秋を謳歌。まもなく実をつけ、種を飛ばして命をつないでいくことでしょう。


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ナギナタコウジュ(シソ科)

和名は、花穂が反り返り、花が片側につく様子をナギナタに例えたことに由来。

全体に強い香りがあり、ここ三陸地方では、小枝柿の渋抜きには欠かせない野草です。赤紫色の花がすがすがしい雰囲気を醸し出しています。


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ノコンギク(キク科)

川べりに咲くノコンギク、花を訪れたキタテハとともに周りの草むらに溶け込んでいます。園芸種のキクような華やかさありませんが、薄紫色に群れ咲くノコンギクの花は、里山の秋を彩っています。


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その他、アカソやボタンヅル、センダングサなどの草花に覆われた川の中はまるでジャングルです。

川の窪みを利用してジョロウグモは、川幅2m程の右岸と左岸を結んで糸を張り、草花を訪れる虫たちを待っています。

三面護岸された川にもかかわらず、川に積もったわずかの土砂に芽をだし咲き誇る草花たち。今年は雨が少なく、緩やかな水の流れを利用して川中に繁殖をひろげた野草たちの秋の情景です。


秋を彩る草花 その2

2012年10月12日 | 草花

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ヤマハッカ(シソ科)

和名は山薄荷(ヤマハッカ)で姿はハッカに似ていますが、ハッカのような香りはありません。

裏山の日当たりのよい草地に群生し、紫色の輝きが秋の景色に彩りを添えています。花に誘われキチョウが飛んできました。

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ヤマハッカの青紫色の唇形花は、上唇は4裂して立ち、下唇は船形で前に突出し、シベを包み込んでいます。昆虫が止まると下唇が下がり、雄しべと雌しべが顔を出す仕組みのようです。花の形がキツネの顔に似ていますね。


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ヤマゼリ(セリ科)

林道につながる里地の山際にヤマゼリの白い花が群生。

セリを連想させる小さな花の集まりですが株立ちして1m程の大きな草丈に生長し、秋風にそよいでいます。


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ヤマゼリの花

5個の花弁の先は、爪のように内側に曲がり、地味ながら愛らしい表情です。


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ヤマゼリにカメラを向けていると、キアシナガバチが花に誘われやってきました。


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サラシナショウマ(キンポウゲ科)

和名は、若芽を茹で、水にさらして食べたことに由来。

裏山の杉林の林縁に、サラシナショウマが咲きだしました。


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サラシナショウマの花は、白い小さな花をたくさんつけ長いブラシのような形で、、薄暗い森に白く浮きだし、怪しげに咲き誇っています。  

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マルバフジバカマ(キク科)

伐採した山の斜面を覆うマルバフジバカマ。

地下に太くて長い根茎があり横走して群落をつくる北アメリカ原産の帰化植物。湿った場所から乾いた場所まで、広い環境に適応し、この時期、いたるところで分布域を広げています。

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マルバフジバカマの花は、枝の先に白色の頭花を多数つけ、筒状花は20前後と多く、白い糸状の雌しべを花の外に長くのばしています。清楚できれいな花ですが・・・?

マルバフジバカマは、、要注意外来植物に指定されているわけではなく、環境に悪影響を与える種とは認識されていないようですが、旺盛な繁殖力で自然度の高い場所にも侵入し、在来種が追いやられてしまっているのではと懸念されます。



秋を彩る草花  その1

2012年10月02日 | 草花

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ヤマトリカブト(キンポウゲ科)

ヤマトリカブトはドクウツギやドクゼリと並ぶ三大有毒植物ですが、紫の色合いや花の形が魅惑的で大好きな花です。

全草に毒を有するトリカブトですが、マルハナバチの好む紫色の衣装をまとい、花の奥にはマルハナバチには無毒な甘い蜜を用意し、受粉の機会を狙っています。

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キバナアキギリ(シソ科)

キバナアキギリは、花の色が黄色、形が桐の葉に似て秋に咲くことから名が付きました。サルビアの仲間で日本の固有種です。

山裾の木陰で、大きく口を開け、マルハナバチの来訪を待っています。

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オオバショウマ(キンポウゲ科)

名のとおりに大きな葉をつけたオオバショウマが咲き、清楚な花が裏山の山肌を彩っています。

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オオバショウマの花は、無柄で、白く小さい花が穂状につき、蕾は緑の萼片に包まれ、花が開くと落ちてしまいます。

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オオバショウマの、 真っ白な雄しべの中に、短くて赤みを帯びているのが雌しべ、純白の肌に紅をひいた少女のような姿に誘われ、ハナアブがやってきました。

残暑厳しかった今夏でしたが、裏山に咲く花の移ろいに、秋の訪れを感じる今日です。