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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

キジが無事に孵化

2013年06月09日 | 野鳥

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キジの抱卵を確認してから3日目の昨日、巣をそっと覗いてみると雌キジの姿はなく卵の殻と未孵化の卵が2個残されていました。

一瞬、外敵に襲われたのではないかと心配ましたが、残されていた卵の殻がきれいに中心から割れていたことや、無傷のものが2個残されていたことからも孵化に間違いないでしょう。

9個のうち、7個の卵は無事に孵り、今頃、親キジと共にちょこちょこと移動しながら食餌をしていることでしょう。そんなかわいい姿をいつの日か見たいものです。


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巣に残されていた卵の殻と未孵化の卵を取出し、巣の中をのぞき驚きました。何と草で作った巣の上にはキジの羽毛がたくさん敷いてあるではありませんか。抱卵中の時も巣の端から羽毛が見えていましたが、こんなにたくさんの羽毛をどのようにして集めたのでしょうか??。

もしや自分の体毛を抜いて抱卵のための巣作りに使ったのではと思われるほどの量ときれいな形です。いずれにせよ羽毛布団とお母さんキジの温もりをいっぱい受けて無事に巣だったようです。バンザイ!


キジの抱卵

2013年06月06日 | 野鳥

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6月に入り、草丈を一気に伸ばした雑草たち、どこもかしこも今、里山は雑草に覆われています。

昨年、里山の一角に果樹園をつくり、ブルーベリーやリンゴ、ユスラウメやサクランボなどの苗木を植え、鹿防止ネットで囲みました。ネットで囲まれたスペースの雑草は、我が物顔に繁殖を広げ、草丈を伸ばし苗木が隠れてしまうほど伸びきって、あわてて苗木周辺の草刈りを始めました。

5~6本植えた背丈の低いブルーベリーの苗木は、探し当てることができず、手刈りで慎重に草を刈らなければならないので日を改めて、先日草刈りに入りました。苗木を傷つけないようにカマで草を刈っていると何やら動物の尻尾のようなものが目に入りました。

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30㎝ほどの距離に近づいても逃げようとはせずに、抱卵しているメスのキジでした。


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保護色になって分かりにくいですが、ヨモギの緑葉の上の方で、鋭い目が私を睨んでいます。

雌キジは、我が身を犠牲にしても、子を思う愛情が深く、一昨年は、草刈り機の音にも逃げずに抱卵し続けた雌キジを、傷つけてしまいました。

http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20110616


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抱卵していた真上からカメラを向けると、一時、巣から離れてしまいました。

日当たりのよい場所で、卵は9個、枯草と羽毛に包まれ、大切にされていると感じました。

ブルーベリーの苗木は草にうずもれたままですが、キジが孵化するまで、草刈は中断することにしました。

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5月初め、里山にいた雄キジ
「ケーンケーン」と里山に雄キジの鳴き声が響き、キジの繁殖の季節がやってきたことを知らされた時期は、まだ草丈は短く、里山を見渡せる状況でした。

今、里山は雑草の旺盛な繁殖との戦いです。


ホオジロの毛づくろい

2013年05月31日 | 野鳥

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ホオジロ(ホオジロ科)

農作業の手を休めて顔をあげると、畑の杭に止まったホオジロが、毛づくろいを始めました。

左の翼を広げ、羽の付け根や裏側をつっついています。


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次は、体を膨らませ、くちばしが隠れるほど羽毛をついばみ毛づくろい。

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次は、頭をうずめて胸の毛づくろい。

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見通しの良いこの場所での毛づくろいに、不安や外敵を感じたのか、きりりとした表情に変わり、飛び去るかと思いましたが・・・。


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再び、くちばしを道具に、身なりを整い始めました。

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今度は、右の翼の付け根の毛づくろい、首が180度回転、柔らかな首ですね・・・。

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体全体が膨らみ、ボサボサとしまりがありませんが、毛づくろいのお手入れを終えたようです。


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その後、お澄まし顔で飛び去り、森の中に入っていきました。ホオジロのメスでした。

頭をうずめたり、羽を膨らませたり、首を自由に回転させながらの曲芸とも思えるホオジロの毛づくろいは、農作業の疲れを忘れさせてくれた一服の清涼剤でした。


里地を占有するアオジ

2013年05月09日 | 野鳥


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アオジのオス(ホオジロ科)

群れを成して生活していたカワラヒワやカシラダカ、シジュウカラの姿は消え、今つむぎの家の里地では、アオジが小群で飛び交っています。

2月に紹介しましたアオジのメスは、用心深く、気配を感じるとすぐに飛び立ち身を隠していました。

http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20130225


が、このオスのアオジは、草の実をついばみながら「私もここの住人です」と言っているように手が届くような距離まで近づいてきました。スズメでさえも許さない至近距離です。

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カメラのシャッターを切る手や人の動きを気にするそぶりもなく、目前でかわいいしぐさを見せてくれました。


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「野鳥は逃げるもの」と思っていた私に、心を許してくれるアオジに向き合いワクワクしながら写真を撮りました。


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まるまるとした黄色いお腹と鋭い顔つき、真正面から凝視されドキドキしましたが私の顔を覚えてくれているのでしょうか?


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その後も、おびえる様子はなく跳ね歩きながら、除草後の庭の草の種をついばんでいました。


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後ろ向きでも目は黒々と光っていて、私の存在を意識しているようです。

つむぎの家の里地で、アオジと共に生活する仲間として、同居できる喜びに浸っています。

山に入ると、杉林の暗い林内ではクロジが、「チッ、チッ」と地鳴きをかわしながら小群で暮らしています。


澄んだ美声 イソヒヨドリ

2013年05月02日 | 野鳥

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イソヒヨドリ(ツグミ科)

名は、磯や岩場に生息していて、ヒヨドリに似ていることに由来。でもヒヨドリ科ではない。

見晴らしの良い場所を好み、屋根のてっぺんで「ツツピーコー」と澄んだ美声で鳴いていました。

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イソヒヨドリのオス

頭部から胸まで青色、翼は青色がかった黒色、腹から尾まではレンガ色、くちばしと足は黒い。

オスは、鮮やかに色分けされ、なかなかのおしゃれです。


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つむぎの家周辺を縄張りにしているのでしょうか?。人の気配にふわふわとした飛び方で移動しましたが、姿を隠すことはせず、止まり場所を変えました。


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イソヒヨドリは、ヒヨドリと違って農作物を荒らすことはしません。

農作業をしている周りを行ったり来たりと、人なつっこく、むしろ人の動きを観察しているようです。


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庭でホッピングするイソヒヨドリのメス

メスは全身が褐色で、胸や腹にうろこのような模様があり、オスとの区別がしやすい。

声量のある澄んだ美声に誘われ近づいてみると、二羽のオスが美声を競い合うように甲高い声でさえずっていました。縄張り争いか?メスへのアピールか?

今日は八十八夜、イソヒヨドリの澄んだ歌声に、季節の移ろいを感じました。